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フロンティア精神!

皆さん、おはようございます!
「菜の花の沖」主人公である高田屋嘉兵衛が好きです。淡路島出身の彼は北前船の炊きから叩き上げで船頭となり、やがて自前の北前船を所有する様になります。函館に拠点を構え、廻船問屋の経営にあたる傍ら、地域の経済振興に尽力した彼の生き様に共感する次第です。



ビジネスとは、自分自身の経験により身体に染みつけてきた暗黙知を基軸として、世の中の流れを大きな視点で俯瞰してそれを掴み切ることにより、大成していくものだと思います。
そこに利己的な考えは無論、思い込みすぎることも視野を狭くし過ぎてしまいますので留意が必要なのでしょう。しかし、目算を持った思い込みがなければ大成に覚束ないでしょう。


この辺のバランスが難しいのかもしれません。そこは自らの礎である経験としての暗黙知があれば、そんなに肩に力を入れずとも柔軟な気持ちで世の中の潮流を受け止めることが出来るものかもしれません。この点は、外から得た形式知だけでどんなに論理的に計算しても答を導き出せるものではなく、やはり身体から迸る五感で感覚的に掴む必要があるでしょう。


大切なことは、ある事象に対する目利き力ではありませんが、世の中の流れの真ん中に居ながらにしてそれを真正面から受け止めて自らの肥やしにしていくことが出来るかどうかだと思います。それを傍から眺めているのではなく、その渦巻の中で身をもって経験をしながら暗黙知を磨き続けることでしょう。そこまで腰を据えている方々は見ればわかるものです。


その場限りの付焼刃的な行動ではなく、腹を据えてあらゆる事象を甘んじて受け入れる度量が必要なのでしょう。好きでなければ、なかなか出来ることではありません。いえ寧ろ、その様な環境に身を置き続けていていれば、やがてそれが好きになるという性質のものかもしれません。人間というものは逆光の中でこそ精神や身体が鍛えられ成長するものでしょう。


あとは社会が移り変わる本流に位置できればそれに越したことはないのですが、それは社会心理や突発的な事象により大きく変わり行くこともあり得ますし、川の流れの速さによって時間軸も変わってきますので、なかなか読み切れるものではありません。しかし、水のないところに釣り糸を垂れるということがない限りは、どんな支流であってもそれを掴めます。


その為にも、絶えず暗黙知を研ぎ澄ませておくことが必要だと思います。大体が人々は、それを欲しない限りお金を使おうとしませんので、そこに川の流れがあるかどうかが直ぐに分かるものです。長年、暗黙知を築き上げていれば、自然と川の流れが読める様になるものでしょう。この点は、雇われの身であろうと自ら事業を営んでいようと関係ないと思います。


いまの社会を見たとき、コモディティを開拓することばかりに心を奪われているようですがこれまでの社会の枠組みが通用しなくなっている大変革期に、地面の割れ目の至るところから水が浸みだしている様に見えます。これからの社会には、様々な可能性が秘めているでしょう。そのどの水の流れに楔を打つかは、一重に自分自身の暗黙知と思いに他なりません。


現代社会は、あらゆるものが専門特化してしまっており、全体として各々の整合性がとれなくなっている歪な枠組みとなっています。旧態依然としたやり方に固執することなく、均整の取れた社会に移行していくことが必要でしょう。それを持続可能社会というのかもしれませんが、やはり自然の摂理に包摂されながら創造力を発揮する社会に移行すべきでしょう。


今日もありがとうございます!
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