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地域経営の視点!

皆さん、おはようございます!
地域のシルバー人材センターにお願いし、手入れもせずに庭で伸び放題となっていた植栽の剪定をして頂きました。3人のシニア職人さんがいらして手際よく半日で仕事を終え帰られて行きました。地域需要とシニア人財による供給でビジネスが成り立つ好例だと思います。



我が国に限らず世界中の課題として、都心に人口が移入してしまい地域、特に地方地域の過疎化が進み、地域経済の持続性が損なわれていることが、均整のとれた一国経済の発展に支障を来しているということが挙げられます。特に日本では、食糧やエネルギーの自給率が、他国に比べて異常に低く、国民の安全な社会保障面からも是正していくことが望まれます。


いまの経済の枠組みを簡略的に俯瞰しますと、経済を担うプレーヤーが大手をはじめとする企業に偏り過ぎており、それらが提供する標準サービスに集約され過ぎていると言えそうです。大資本を持てるものが、ますます規模を大きくし、国内市場だけでは間尺に合わなくなればグローバル化という名の海外進出を果たし、国内経済が荒廃しつつある様に見えます。


確かに経済の合理性に叶っていると言えそうですが、例えば巨大なスーパーマーケットや数多のコンビニエンスストアで地域が埋め尽くされた陰には、地域のパパママストアを吸収してきた歴史があります。その見返りとして地域の生活者には、全国標準の商品や世界標準の商品をいつでも手にすることが出来るようになり、多大な恩恵を受けている様に見えます。


但し、ここで考えなければいけないのは、地域におけるお金がそれら都会に本社を構える大資本の企業に吸い上げられてしまい地域に還流していないことです。確かに地域に新たな雇用を生み出し給料として支払われているので資本還流しているいる様に見えますが、利益は本社に蓄積されて行く一方であり、給料はデフレ化の中で上昇していない現実があります。


また、地域ちいきに根付いてきた固有の歴史と伝統文化、生活様式、風習が経済合理性を追求し過ぎますと失われて行くという問題を内包しています。どの地域に行っても、大手資本の標準化された看板や店舗により埋め尽くされ、その地域の個性が見て取れなくなっています。その結果として、ますます地域社会の持続性が損なわれる悪循環に入ってしまいます。


これら課題を解決して行くためには、大きく乖離していく大手企業が供給者、生活者が需要者という役割分担を是正して行く必要があると思います。その様な役割分担が著しくなったのは産業革命以降のことであり、マスマーケットという市場の見えざる手に需給バランスを委ねてしまってからです。それが現在の資本主義社会の課題として顕在化しつつあります。


一国経済の持続性を維持していくためには、地域経済力を高めていく必要もあります。このままでは、人口減少に歯止めが利かず大手企業は多国籍化する一方で日本社会が空洞化してしまいます。生活者主体の社会を取り戻すことが残された道ではないかと思います。その為には、地域に存在する有形無形の資源に焦点をあて事業を創り出していく必要があります。


地域をあたかも企業と見立て経営して行く視点が必要でしょう。そこに暮らす生活者が自立的に仕事を生み出し、地域として利益創出し、資金繰りを自己完結で回していく、地域における暮らしの産業化が望まれるでしょう。地域のアイデンティティを取り戻し、自分達がどこに向かっていくかビジョンを明確にして力を合わせ地域という事業を発展させるのです。


今日もありがとうございます!
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