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これからのコーポレートファイナンス!

皆さん、おはようございます!
読む本がだいたい月4、5冊という所でしょうか。日々の営みの中で気になるテーマがあればアマゾンでキーワード検索を行い、意中の面白そうな本を探しあてます。それを図書館で借り、実際に読んでみて手元に置いておきたいと思えば、初めて購入するという感じです。



コーポレートファイナンス(=企業財務)の定義を調べてみますと「資金源、企業の資本構造、経営者が株主にとっての企業の価値を高めるためにとる行動、および財源を割り当てるために使用されるツールと分析を扱う財務領域です。コーポレートファイナンスの主な目標は、株主価値を最大化または向上させることです。」という一般的な説明がなされてます。


要約すると、株価を最大化する為の投資判断や資本構造を考えることになると思います。最近では、M&A(=企業買収)が事業活動の常套手段となっていますので、これなどもコーポ―レートファイナンスの重要な一分野になるでしょう。しかし、これまでのコーポレートファイナンスは、些かその領域が狭くもっと広義に捉えていく必要があるものと思います。


企業活動をお金(=資金、資本)という数字の言語で理解し説明して行くことに変わりありませんが、単に資金調達や株価算定などお金にまつわる部分だけをテリトリーとすることなく、もっと事業そのものをどれだけ理解しコミットして行くかが問われていると思います。
その意味では事業戦略と財務戦略は対をなす両輪であり、その両方に深い造詣が必要です。


事業をお金で語るとき、事業という様々な資源を有機的に結合した構造の中をお金がどの様に駆け巡っているかを理解していることが不可欠です。ただ事業を財務指標で測ってみてもあまりに概括的過ぎて事業の実態を浮き彫りにはしてくれません。やはり醍醐味は千差万別多様な事業の特殊性を見抜く目利き力だと思います。それを数字で表現するに過ぎません。


ビジネスモデルを数字で理解し表現するといった方が分かり易いかもしれません。事業とは仕入、人財、設備といったものに対する投資活動であり、事業活動を通してどう超過収益を得るかということになります。それを財務諸表により外観的に把握するのみならず、体内に張り巡らされている血管を駆け抜ける血液の様に、資金の流れを把握する必要があります。


これまでの事業活動なら、生産設備や機械装置といった有形資産が収益の源泉であったと思いますが、これからはノウハウやアイディアといった無形資産がそれに取って代わります。
有形資産のパフォーマンスを上げるには技術的な進歩が絶対要件であった訳ですが、無形資産の源泉は人間そのものですので、いかにモチベーションを高めるかが鍵となってきます。


現在のコーポレートファイナンスはそこまでをテリトリーとしていませんが、これからはそこまで踏み込んで行く必要があるでしょう。人財への投資を行い、どれだけ無形資産という収益の源泉を生み出すことができるか。ややもするとハードウエアを対象としてきたコーポレートファイナンスも、もっとソフトウエアの領域まで踏み込んで行く必要に迫られます。


また、コーポレートファイナンスの目的が株価を最大限高めることにありましたので、株式を公開している企業の為にある様に思われてきましたが、これからは中小個人事業においても必要とされる知見として広がって行くと思います。それら事業は、事業主の経験と勘に頼って営まれていますが、もっと科学的に事業のメカニズムを理解することも必要でしょう。


これからは事業規模ではなく事業の質が問われることになります。先行き不透明な時代の中で、多くの企業や事業は事業構造転換に迫られます。その様な領域にこそコーポレートファイナンスのノウハウが活かされることでしょう。ただ漫然とM&Aを行っている様では覚束ないばかりか、もっと木目細かくビジネスモデルを構築する視点が求められると思います。


今日もありがとうございます!
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