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銀行再興への道!

皆さん、おはようございます!
とかく人間というものは慣習や周囲の意見に捉われ易いものだと思います。それが、自分の内面に秘めた思いと一致していれば良いのですが、それに気付くことなくただ迎合しているだけでは、せっかく持ち合わせたそのひと個人の持ち味を活かすことが出来ないでしょう。



銀行業というものは、確かに商品としてお金を扱っているのですが、本来、金融サービス業であり、情報産業なんだと思います。お金自体は金利としての付加価値しか生みませんが、個人のライフステージや企業の成長段階に応じて、いかにタイムリーに資金を運用したり融通したりすることにより、お客様の満足度を高めていけるかが大切なんだと思っています。


その為には、正しいユニークな金融知識を持って絶えずお客様と接していることが大事であり、まずはお客様を知ることでしょう。お客様と共感し合える人間関係を築くことがバンカーにとっての一番の使命と言い変えることが出来るかもしれません。ところが、最近の銀行といったら、お客様のニーズより自分達の都合を優先し過ぎているのではないでしょうか。


銀行という巨大ピラミッド型階層組織が官庁以上に官僚的な機構を生み出してしまい、社内政治が蔓延っている所がそもそも最大の問題点なのですが、経済合理性を追求するがあまり組織内の業務を標準化・効率化し過ぎていることが、銀行本来の事業の目利き力を持つ個性的なバンカーを消失させ、組織廻しに長けた優秀な行政マンを大量生産してしまってます。


情報技術の進展を踏まえ、銀行業のフィンテック(=ファイナンスとテクノロジーを融合した造語)化を図っていくことも大切なことだと思いますが、IT(=情報技術)というものは飽くまでもアナログで行っていた業務のデジタルへの置き換えであり、アナログの仕事のあり方が揺らいでいる中でデジタル化しても砂上の楼閣であり上手く機能しないでしょう。


だからこそ、みずほファイナンシャルグループの様に今年に入り8度目のシステム障害を起すのであり、お客様の利便性を無視した店舗統廃合を行っているものと思います。もともと銀行業というものは、お金を商売道具としているため情報システムによる業務の効率化を図り易いビジネスだと思いますが、それを過信し傾注し過ぎたことが現在の成りの果てです。


どうしてもっとお客様を中心に据えたビジネスモデルに出来ないのか不思議でしょうがないのですが、金融という社会にとって不可欠なインフラを担っている殿さま意識が蔓延っていては致し方ないかもしれません。情報システム化を図るにしても、基幹系システムばかりではなく、CRMの様な顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を目指して行くべきでしょう。


個人のお客様に対しては、ホテルのコンシェルジュではありませんが、もっとお客様に寄り添いライフステージに合った木目細かい資産形成を丁寧に提案して行くべきでしょう。お客様の預金通帳に刻印された残高推移ばかりに終始することなく、保険、株式、債券、ローン等の複合商品を必要に応じて提供できる総合ライフプランナーであって欲しいと思います。


法人のお客様に対しては、まずはお客様の事業を知り業界を知ることだと思います。それは書籍に書かれていることを学ぶことに留まらず、お客様の事業や産業の中に入り生の情報を得ることがリスク判断の精度を高めることに通じます。事業の目利き力を養うということは何も融資という商品を提供するのみならず、様々な事業のニーズに応えることに通じます。


今日もありがとうございます!
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