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中小企業の時代へ!

皆さん、おはようございます!
財務数値を眺めていますとその会社の問題となる数値が浮かび上がってきます。全体調和がとれた数値配列の和を乱す数値が目に飛び込んでくるからです。ただ、それは飽くまで過去の数値であり、それを如何に並び変え綺麗に納めていくかを描き出さなければいけません。



産業革命以降、資本主義の興隆と相まって、規模の経済を追求する路線をひたすら掛け上がって来ました。モノを大量に生産することで単位あたりのコストを低くすることが可能となり、販売価格を劇的に低減させることに成功しています。社会に多大なるベネフィットをもたらし、人々は物質的欲求を満たしながらモノに囲まれた豊かな暮らしを享受しています。


その結果、事業を生業とする会社は留まることなく拡大して行く市場の期待に応えるべく、自らも事業規模を大きくしてきた経緯があります。今日においては、市場のグローバル化にまで至り、あたかもそれが無限に広がっていくという幻想を抱き、M&Aで海外市場を買収する動きが見られます。しかし、何れ市場飽和するものであることを忘れてはなりません。


既に飽和している市場に対し留ることなく新商品を投入し続ける会社の業績も芳しくなくなってきており、イノベーションにより新しい市場が創出されことが会社存続の為に不可欠と考えられるようになっています。その様な折に、情報技術革新が起こり、これまで築き上げられてきた常識を根底から崩そうとしています。規模の経済が規模の不経済になり得ます。


それは情報化社会が、消費者の無意識のうちに抑圧されてきた消費行動を解き放っていることにあります。商品の規模の経済を追求することは消費者の選択の余地を奪い取ることでもあります。しかし、人々がこれだけ自由に個性溢れるストーリー性ある商品を欲する様になりますと、それを供給する会社側もその欲求に応えるべく大きく舵を切らざるを得ません。


また、持続可能社会など人間本位の社会への変化は、情報技術を駆使して全体最適から部分最適へと向かわせることになります。電気自動車の実現が現実となる中で、これまでの自動車メーカーは、IT企業をはじめとす異業種の参入により、これまで築き上げてきた系列取引という一糸乱れぬ全体最適の体制が足枷となり、規模の不経済が顕在化しつつあります。


その様な社会の転換点の中で、事業の規模が大きいことが必ずしもメリットでなくなってきています。消費者のニーズに応えるべく、また産業構造の転換から、大手企業も事業を細分化し機動力を高める必要性に迫られているのと同時に、既存の一芸に秀でた中小企業にも大手企業に伍して事業を営んで行く時代的環境が到来しているということが出来るでしょう。


その意味からは、中小企業が連携し合いながら社会が求めるニーズに応えていく時代が到来していると思います。それぞれの中小企業が持つ、得意とする機能を持ち寄り、協業しあいながら必要な商品を創出して行く必要があります。大切なことは特定の分野で極めて優れた能力を持っていることであり、それをICTにより有機的連携を図っていくことでしょう。


その様な来るべき社会に対して、自らも中小企業の経営やバックオフィスを担うアウトソーシング先として事業への目利き力を拠り所とし、地域金融機関に取って代わる存在になれればと考えています。中小企業は本業に特化してそれを磨き上げつつ、それをサポートをすべく、ヒト、モノ、カネ、情報という事業資源の力を引き出し貢献して行けたらと思います。


今日もありがとうございます!
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