誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

シェアレストラン!

皆さん、おはようございます!
カフェの起源が遡ること400年のトルコであることを知り驚きました。コーヒーを飲むことを目的とするというよりも、カフェという「場」に人々が集い、日々の出来事を情報交換するサードプレースのような存在です。その様な何気ない場所から文化が宿るのでしょう。



グルメサイトなどを運営するfavy(=ファビー、東京都新宿区)が、複数の料理人が厨房や客席を共有する「シェアレストラン」を鹿児島県や徳島県などの地方に展開するそうです。クルマ、オフィス、お金、スキルなど、様々なところにシェアリングビジネスの市場が広がりつつありますが、シェアレストランはお客様にとっても楽しませてくれそうですね。


ファビーは、新型コロナウイルス禍の影響で全国的に外食需要が落ち込んでいますが、将来の回復を先取りするために、現在、既に運営している東京だけでなく、地方でも展開するそうです。同社は現在、銀座で1つのフロアをジャンルの異なる複数の料理人が共有し、それぞれの料理を来店客に提供するシェアレストランというスタイルの店舗を展開しています。


年内に同様の形式のレストランを鹿児島、徳島、宮城、大分、富山の5県でオープンする予定となっています。各店舗にはテーブルからスマートフォンで注文できるモバイルオーダーや人工知能(=AI)による自動電話予約システムなどを導入することで、飲食店の業務効率化を図っているそうです。ファビーは全国3万店舗の飲食店の経営支援を手掛けてます。


同社が持つ売上や来客数などのデータから、来店客数などの予測など飲食店のマーケティング支援を強みとしています。きっとモバイルオーダーシステムや自動電話予約システムを通して蓄積される顧客データを解析することが、ファビー本来の中核的な事業なんだと思います。全国3万店の飲食店を顧客として抱えていれば様々な業界動向を把握できるでしょう。


コロナ禍でファビーも顧客である飲食店の業績悪化や退店などを目の当たりにし、考え付いたのがシェアレストランだと思います。そもそも緊急事態宣言によりお客様が飲食店に来なければマーケティングのしようがないでしょう。一方、飲食店側も出店に際し厨房や内装などに相当の投資を行わなければならず、とてもリスクの高い商売だと言わざるを得ません。


それに比し売上であるお客様が来てくれるかどうかは、気候や景気に大きく左右されるため水商売だと言われる所以だと思います。しかし、外食産業が不必要かといえば、その様なことはなく、偶には外食を楽しみたいのが人間の心理だと思います。そうであれば、どうやって飲食店運営者の新規出店リスクを軽減することが出来るかに考えが及ぶことになります。


レストランのシェアであれば、既に厨房や内装などの設備が整っていますので、極端な話し料理人も売上歩合(=売上の一定割合)を賃料として支払えば良いわけです。ファビーのシェアレストランであれば、その店舗に必要な集客のためのマーケティングを同社が行うものと思いますので、尚のこと飲食店を経営する料理人にとってはリスクを軽減できる訳です。


ファビーのシェアレストランの将来的な展開として、例えば料理人と一緒になって業態開発やメニュー開発に繋げていくことも可能だと思います。また、飲食店の料理人に特化した創業支援事業やベンチャーキャピタル事業を行うことも出来るでしょう。既にある確立された事業であっても、それらを組み合わせることにより新しい事業を創出することが出来ます。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する