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共感資本とは!

皆さん、おはようございます!
夏の暑い日々も過ぎ去り、すごしやすい季節が駈足でやってきてます。3月毎に季節が移り変わり、その時々の気候に抱かれ楽しめるのことはとても贅沢に思えます。忙しさの中にも五感を研ぎ澄まし四季折々を感じることは、心地よい穏やかな気持ちにさせれられます。



現代社会は、少しばかり(?)人間関係がギスギスしている様に思います。それは、既存の資本主義の枠組みが人々を利己的にさせてしまっているからでしょう。資本市場自体は非常に良くできたメカニズムなのですが、そのフィールド上で司っている人々の価値観を金銭的物量の多寡に向かわせているのは、時代的な背景も手伝ってしまっているからでしょう。


資本主義は産業革命により成立したと考えるのが一般的です。それから未だ百数十年しか経っていないことを考えますと、まだまだ発展途上にあり完成形ではないのかもしれません。偶々、規模の経済といった概念と結び付くことにより、誰しもが標準化された製品を手頃な価格で享受することが出来るようになり、物質的な豊かさを追い求める様になっています。


それが、モノが不足する時代に人々が求めた価値観であり、それ自体が正しいとか間違っているという類のものではないと思います。しかし、その期間に失ったものも必ずしも少なくないでしょう。昨今、カーボンオフセット、資源再利用、地方創生などが取り沙汰されていますが、そのどれもが将来に向けて持続可能な社会を取り戻していく必要性に繋がります。


また、生活をしていく上で必要なモノは満たされるようになりました。もうこれ以上、モノやカネを増やしても、必ずしも精神的な欲求を満たすことが出来ないことに人々は気付き始めています。人類にとって本当の豊かさは何であるかを考えるのが、この21世紀ではないかと思います。情報社会と相まって、人々は生きるというテーマに取り組み始めています。


私はこれからの時代、利己から利他に向かい始めるものと思います。良い意味での利己的ではこれまで築き上げてきた豊かな社会を維持して行くことが出来なくなるからです。人類の共通目標として、広い意味での持続可能社会を実現して行く為には、相手の立場で物事を考えたり、思いやりを持つ必要があり、それは人間が他者と繋がって行くことを意味します。


これまでの物欲を満たす時代でしたら、人間関係に煩わされなくともモノで欲求を満たすことが出来ましたが、それが揺らぎ始めている今、人間は独りで生きていけないことに留意が必要です。精神的欲求を満たす為には他者との関わりの中で自らの存在を見出していく必要があります。承認欲求、自己実現欲求、自己超越欲求と関わらせて考えると腑に落ちます。


モノに文脈的背景がともなってコト化しなければ売れない時代です。文脈的背景とは、そのモノに込められた生産者の哲学や理念といった人間的な顔が見えることを意味しており、その様なモノに触れたときに人間はホッとした安心感を覚えるものです。人との繋がりや絆といったものであり、そこでは会ったことのない人にまで信頼関係を求めていると言えます。


社会関係資本という概念をご存じだと思います。人々の協調行動が活発化することにより社会の効率性が高まるという考え方です。人々が信頼し合うという事は、相手のことを理解し共感することを意味します。その様な社会資本が築けた時に改めて信頼に足るコミュニティが形成され、人々が織り成す閃きにより新しいアイディアが生み出されるものと考えます。


今日もありがとうございます!
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