誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

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ビジネスの未来を財務と心で読み解く!

皆さん、おはようございます!
いま中小企業と関わっていて楽しいのは、そこで働く方々が等身大の自分の姿で本音をぶつけてくることです。これが規模の大きな企業でしたら、働く方々にも立場がありそれを優先せざるを得ないため、建前の議論になってしまい出来ることも出来なくなってしまいます。



このブログのタイトルは「誰にも聞けない経営財務戦略!」、副題として「ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!」と謳っています。しかも、プロフィール欄にはご丁寧に「財務と心理の見地から事業の価値創造一筋に30年。」とまで記載してます。普通に考えれば財務と心理が結びつく余地など無いように思いますが、どの様な考えなのでしょう。


最近の行動経済学ではありませんが、経済学が仮定している一般化された行動特性を持つ人間を前提としては現実味に欠けるため、もっとアノマリーな個性を持つ人間に焦点を充てて経済を紐解くように、企業の財務に人間の心理的側面を加味して理解しようとしているのでしょうか。確かに事業活動の結果としての財務を人間臭く描き出している記事もあります。


人間の営みの集大成である事業に飽くなき関心を寄せているのは間違いありません。そしてそれを如何に企業財務という言語で財務諸表に描写していくのかを考えることは楽しいものです。元々、財務の世界に迷い込んだのは、大学卒業後の就職時に苦手意識を持っていた財務や経済といったものを身に付けたいと思ったからです。大学時代は心理学専攻ですから。


それがいつの間にか、ビジネスモデルを再構築しながら事業の経済価値を最大限高めることに興味を持ち、探究心が湧くまでになっています。当初はファイナンス理論の見ようみまねで株価を高める為に試行錯誤したものです。でも、それは結局のところ如何に資本コストを下げ、事業から生み出されるキャッシュフローを如何に増やすかということに過ぎません。


35年余り財務のことを考えていますと、その様なファイナンスの教科書に書かれていることに些か首を傾げたくなってくるものです。確かに企業は自らの価値を最大限高めるように努力すべきですが、それは社会が求めている課題を事業を通して解決した時に、結果として利益が最大化するものです。その為には、信用やノウハウを蓄積して行く必要があります。


事業に必要な信用やノウハウといった無形資産を蓄えている企業ほど、経済価値が高められて行くことになります。それは必ずしも知的財産権である必要はなく、事業に携わる人々の英知を如何に結集するかということです。この辺の無形資産の話しになりますと、財務会計理論の限界が露呈してしまいます。それは自己創出無形資産は資産計上出来ないからです。


では、どうすれば人間の英知を結集して多くの無形資産を蓄えられるかですが、それは人間が五感で身に付ける個人の経験知としての暗黙の知識を如何に一般化して形式知として人々が共有するかということになります。人々が暗黙知を共有していく為には、他者との関わりの中で互いに深く理解し合うことが不可欠です。それは「共感」し合うこととも言えます。


事業に携わる背景の異なる者同士が共感し合った時、共通認識として新しい知識が創出されるものです。それは、社内の働き手同士に限定することなく、お客様と働き手ということもありますし、企業の壁を越えた働き手同士ということもあるでしょう。現代において失われている人々の共感力を高めることが、企業の社会的な価値を高めることになると思います。


今日もありがとうございます!
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