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CCCと大成建設!

皆さん、おはようございます!
普段から、これからの社会では将来のあるべき姿を描き出しながら、それに共感する人々が英知を結集して実現していくことが大切だと考えています。これまでは、将来像を描けなくとも、目先の為すべきことを分析思考で行っていれば良かったのですが時代が変わります。



カルチュア・コンビニエンス・クラブ(=CCC)と大成建設について、それぞれブログに取り上げさせて頂いたのは7月の事であったと思います。特に両社間に因果関係はありませんが、CCCは中小企業を対象としてTVコマーシャルの広告代理事業を開始するものであり、大成建設は業界でタブー視されていた同業他社のM&A投資を行って行くものでした。


両社の今後の事業展開について目新しさを感じたものの、事業環境を捉えたときにもっとお客様のニーズに応えるべく、それぞれに私なりの視点で次のような提言をさせて頂いております。CCCについては、費用金額面から中小企業に民放主要局のコマーシャルを放映するには限界があるため、ローカル局やCATVなどでの広告枠を販売すべきというものです。


大成建設については、東京五輪・パラリンピック特需が影を潜める中で、西日本の同業他社をM&Aして売上拡大を図る計画に対し、コロナ禍などを背景に働き方が大きく変わる中で今後のオフィスビル建設需要は低迷が予測されるため、脱炭素の世界的な潮流を踏まえ、既存オフィスビルの環境に配慮したリノベーションと管理にシフトすべきというものでした。


このCCCと大成建設が、これまでの大枠の経営方針は変えずに、新しい事業計画を付け加えています。まずはCCCですが、動画投稿サイト「ユーチューブ」での広告販売を始めるそうです。TVコマーシャル枠の販売事業に続いて広告の取り扱い範囲を広げる計画です。
2022年度までに100社の企業からの広告出稿と数十億円規模の売上高を目指します。


CCCは、全国7000万人以上のTポイント会員データを保有しており、会員属性ごとの購買傾向やどんなユーチューブ動画を閲覧するかなどをきめ細かく分類・予測し、広告主企業に効果的なターゲティング広告の出稿を提案することで差別化を図る考えです。同社は先月、民放5局を対象に15秒のTVコマーシャル枠の販売を中小企業に対し開始してます。


一方、大成建設は既存のオフィスビルや工場などでエネルギー消費量の実質ゼロを目指すリノベーション事業に乗り出します。今後の需要増加を捉え、近い将来には1年あたり10~20件の受注を狙うそうです。目指すのは既存のビルや工場について、建物で使うエネルギー消費量を実質ゼロとするZEB(=ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の認証取得です。


オフィスビルでは、窓ガラスの断熱材を工夫するなどで消費エネルギーを50%以上削減する計画です。工場は、生産設備を除くエネルギーの消費量を実質ゼロにします。設備の効率化に加え、工場の屋根に太陽光パネルを設置することでCO2フリー電源を生み出します。
フロービジネスである建設業にとって、ストックビジネスへの転換が可能となるでしょう。


何れにも共通しているのは、顧客ニーズや社会動向に着目している点だと思います。これまでなら、その様な需要があれども分析的思考によれば、前例のないことであり常識的に考えても実現までの障壁が多いことから、計画段階から社内で却下される事案だと思います。しかし、中小企業やオフィスビルなどの将来像を描けば自ずと浮かび上がるテーマでしょう。


今日もありがとうございます!
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