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共感資本社会!

皆さん、おはようございます!
カウンセリング講習でクライエント役をすれば話題が不適切と駄目だしされ、カウンセラーをやれば単調な姿勢に駄目だしをされてしまいました。周囲から理解を得られないことでも、自分には意味があり新しい気付きに出会うものです。時に自分を通すことも必要です。



私の専門領域は、企業の経済価値を高めることです。この様な書き出しをすると、資本主義経済の合理性の下、ファイナンス理論に従って企業の株価を高めていくことかと思われそうですが違和感が残ります。ポートフォリオやM&Aを駆使して上場企業の株価を3倍に高めた実績を持ちますが、10数年前の出来事であり既にその世界には見切りを付けています。


見切りを付けたというよりも、当時は自分自身の思考が浅はかであったといいますか、社会のあるべき姿に対して熟慮が足りなかったことから来る、限界を感じ壁にぶつかったからだと思います。テクニカルに企業の経済価値を高めることは、幾らでも出来ます。しかし、大切なのはその目的と方法論でしょう。その社会的な価値をいかに追求するかが問われます。


企業や事業の経済価値を高めていくことは、社会にベネフィットをもたらしますので、積極的に追及して行くべきだと思います。ただし、昨今の上場企業による株主価値経営は、事業の本質を見失い、悪戯にM&Aを行ったり、財務指標を良く見せることに終始していることに一抹の不安を覚えます。企業経営の王道はやはり新たな事業を創出することにあります。


情報革命といわれる社会において、将来のあるべき企業の姿を描き切れず、新たな事業を創出することが出来ない状況の中で、いくら継続的に株価を高めようとも土台無理があると思います。それは、企業自体や社会に歪みを残すだけとなってしますでしょう。企業や事業というものは、人々の営みに過ぎませんので、やはり人間が夢を追い求めることが大切です。


人間があるべき社会の夢を追い求め、創造力を発揮することにより新しい事業が創出され、既存事業を変革することが可能となります。財務的な見地からいえば、知的財産やのれんという言葉で表現されるのでしょう。これら知的資産は人間が持つ創造力が源泉となります。
人間が社会の課題を事業を通して解決すべく、創造力を発揮することが求められています。


では、創造力とはどの様なメカニズムにより発出されるのでしょう。それは、人間が持つ言葉に出来ない経験の蓄積である暗黙知を人々の間で共有し、言葉として概念化していくプロセスを経て形式知にしていくことにあります。大切なのは、充分な暗黙知を蓄えるべく素の自分になって様々な経験を積むこと、そして人々と交わることによって閃くことでしょう。


この閃きが、創造力やアイディアに相当しますが、暗黙知を昇華させる為には人々が織りなし「共感」し合うことが大切です。共感とは、他人の意見や感情などにその通りだと感じることであり、相手の気持ちに寄り添うことが必要となります。共感し合うことにより個々人が持つ暗黙知が形式知に変換され易くなります。持続可能社会実現には共感が不可欠です。


お客様と企業との間、上司と部下の間、同僚同士が共感し合いながら、企業の新しい価値を生み出していく「共感経営」が、結局は企業の経済価値を高めていくものと思います。更に社会のベネフィットを最大限に高めていく為には、企業という枠組みに捉われることなく、
人々が自律しながら共感し合っていくことが大切であり、だから協業の時代なのでしょう。


今日もありがとうございます!
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