誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

博報堂が新規事業創出支援!

皆さん、おはようございます!
最近、忙しさに感けて身体のメンテが滞っていたので、健康にあまり自信がありませんでした。おまけに3ヶ月くらい前から右脇腹が痛かったので、思い切って掛りつけの病院で精密(=CT)検査を受けました。結果は、なにも異常がなくホッと肩を撫で下ろした所です。



博報堂は、消費財メーカーなど顧客の新規事業創出を支援する事業を始めるそうです。博報堂も出資をして、合同会社を設立する計画で今後3年で30社の設立を目指します。ネット広告の台頭などで広告市況が変化するなか、広告代理業とは異なる収益源にする狙いがあります。果たして博報堂に事業をインキュベーションするノウハウがあるのか未知数です。


具体的には、広告代理業の顧客に対し、共同で新規事業を立ち上げる仕組みを作ることを念頭に置いています。従来は広告出稿に関連して広告主の新規事業案への助言や宣伝部分を担う場合が多かったのですが、新しい仕組みでは博報堂と顧客が共同出資で新会社を設立して収益化を目指すそうです。今まで培ってきた顧客は博報堂にとって大切な資源でしょう。


博報堂は、今まで約300もの事業の立ち上げを経験した社員らを中心に、顧客が収益化できてない技術やサービスを調査し、1年程の検討期間を経て、事業化の目処が経てば博報堂も2~5割程度の出資をして合同会社を設立する計画です。博報堂では、この新しい仕組みにより30億円規模の事業に育てることを目論んでいるようですが実現可能でしょうか。


博報堂が、この様な新規事業の創出を支援する事業に参入する背景には、インターネット広告の台頭で広告代理業のみならず、顧客事業のデジタルトランスフォーメーション(=DX)を支援する広告会社が増えていることにあります。広告代理店の役割が変化するなか、既存の広告代理業以外での収益基盤を強化する計画は、果たして成功するのでしょうか。


博報堂の新規事業推進組織「ミライの事業室」が設置するプログラム「Hakuhodo JV Studio」において、顧客企業が有する多様なアセットと博報堂の事業共創ノウハウを掛け合わせて、共同での新規事業・新収益創造を目指していくそうです。確かに巷では、新規事業を創出して行く為に「ビジネスデザイン」という視点が注目されています。


実の博報堂も、自社のクリエイティビティとプロジェクトデザイン力で、顧客のイノベーションを発想から実装までサポートし、自らリーダーシップをとって様々なパートナーとチームを組み、未来のサービスや事業を創造するとしています。博報堂が今まで培ってきたデザイン力を持ってすれば、素晴らしいプレゼンペーパーが出来ることは間違いないでしょう。


しかし、新たに事業を創出して行く為には、創業者個人がその新しい事業に関する知見を積み重ねながら、暗黙知にまで昇華させた判断力により地道に事業を積み上げていくことの方が大切だと思います。新規事業は、机上の空論だけでは如何ともすることが出来ず、今般の博報堂という外部コンサルが画を描いただけで、実際に成功するか否かは別問題でしょう。


今般の「ミライの事業室」自体、時代の趨勢に合っており、とても美しい新規事業だと思います。きっと、博報堂が持つマーケティング力を存分に活かしていくことが可能でしょう。
どうせそこまで本気で行うのであれば、報酬をプロセスフィーとするのではなく、サクセスフィーとすると良いでしょう。飽くまで事業が成功した時に利益の中から享受すべきです。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する