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事業「リ」ストラクチャリング!

皆さん、おはようございます!
リストラと言いますと、俗にいう企業再生する偶に行われる人員削減、財務リストラの様なイメージが付き纏います。しかし、本来の目的は事業を再構築することであり、持てる資源に焦点を充てビジネスモデルを転換し事業を蘇らせるのが事業リストラクチャリングです。



今、これだけ情報技術が進歩し、企業を取り巻く事業環境が変化し、その速度が早まっていきますと、規模の大小にかかわらず、どの企業であっても事業リストラクチャリングを行っていかなければならないと思います。これまでの旧態依然とした成功体験に、いつまでもしがみついていることなく、自分達のありたい姿をイメージしそこに向かうことが必要です。


事業リストラクチャリングと言いますと、どこか後ろめたい気分にされてしまいそうな言葉ですが、正確に定義付けしますと理想のビジネスモデルを明らかにし、それを実現する為に必要な有形無形の事業資源を効率よく有機結合させ、事業構造として普遍的な仕組みを構築していくこと、になると受け止めています。あくまでも、事業を創り出すことを示します。


バブル経済が崩壊した後に吹き荒れた、多くの企業の倒産劇やその後のリストラ策では、未だ時代がここまで変革期を迎えていなかった為、どちらかといいますとビジネスモデルを転換させるというより、それまでのビジネスモデルを生かし続けることを前提に、垂れ流される出血を食い止め、余計なぜい肉をそぎ落とすだけの事業建て直しが多かったと思います。


しかし、いま企業が直面している事は、土の時代から風の時代への転換ではありませんが、情報技術革新によってもたらされた消費者意識の変化、働き方の変化、持続可能社会への転換等、どれも今まで経験した事のない大きな事業環境の変化であり、これまでのどっしり構えて経済合理性を目指すことから、しなやかに変化に合わせた柔軟な対応が求められます。


何でも自前主義で自社内にサプライチェーンを構築しようとする排他的競争優位の考えに捉われていては時代の変化に付いていけなくなってしまいます。これからの時代は、自社の核を為す収益の源泉である事業資源をどこまでも時代の変化に合わせて磨き続け、それを時代の流れに合致する商品に化体する必要から柔軟に他者と連携を図っていく必要があります。


その意味で、貴重な財産である事業資源に焦点を充て、それをどの様に事業として形作るか言い方を変えれば事業資源をどの様な法律行為(=契約行為)により化体していくかという視点が不可欠となります。それは、絶えず事業をその様な視点で俯瞰しながら、継続的に微調整を加えて行く必要があるでしょう。それが事業をリストラクチャリングすることです。


事業リストラクチャリングは、なにも既存企業にだけに適用されるものではなく、スタートアップ企業が新たに事業を創出して行く場合にも当て嵌まると考えます。スタートアップ企業の唯一無二の事業資源は創業メンバーの知的資産を拠り所としています。その事業資源を活用して、如何に事業を立ち上げていくかという意味ではスタートアップも同じでしょう。


その意味では、事業「リ」ストラクチャリングの「リ」の字が存在しようがしまいが、遣るべきことはストラクチャリング(=構築)です。広く事業の置かれた環境の行く末を見渡し貴重な資源を輝かせながら事業としての仕組みを整えていくことが大切だと思います。それは、企業規模の大小に拘わらず、どの企業にも等しく与えられた分水嶺だと感じています。


今日もありがとうございます!
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