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VCがスタートアップ人財採用支援!

皆さん、おはようございます!
企業などに勤めていますと、論理的思考力が鍛えられると思います。それはそれで会社を運営して行く為には必要なことなのですが、全ての事象を論理だけで説明することは不可能に近いことです。必要なのは、言葉に出来ない直感力をも用いて事実を受け止めることです。



ベンチャーキャピタル(=VC)がスタートアップに対して、ヒトの支援を拡充しているようです。創業期の企業に投資するANOBAKA(=アノバカ、東京都渋谷区)は、人財採用を後押しする子会社を立ち上げました。リスクマネー流入増でVC間の競争が激化するなか、カネ以外で支援の付加価値を高め、有望な投資先を呼び込むことを狙いとしています。


アノバカは人財支援子会社のアノバカヒューマンキャピタルを4月に稼働させました。従来もVCがスタートアップの人財採用を支援する動きはありましたが、別会社を設立して取り組むのは珍しいと言えるでしょう。専任の担当者を置き、幅広いニーズに柔軟に対応できるようにする計画です。大手企業の人財をスタートアップに派遣するサービスも手掛けます。


スタートアップ側は人手を確保でき、大企業とのつながりを得られるメリットがあります。大企業側は、自社人財に変化の早い現場を体験させることで、人財育成を期待できます。人財面での支援に注力する理由として、アノバカはスタートアップの資金調達環境が良くなってきたことに伴い、VCが選ぶ立場から、選ばれる立場に変わりつつあることがあります。


有望な投資先の争奪戦が激化するなか、老舗VCのジャフコグループも、今夏、採用支援の新サービスに乗り出すそうです。大企業の人財を対象に、スタートアップで働く意義や、大企業の働き方との違いなどを紹介するセミナーを定期的に開催する計画です。受講者が転職に興味を持った場合は投資先に紹介し、まずは副業などで働く機会を提供するそうです。


いままでカネの支援一本やりであったVCがヒトの支援にも乗り出すことは、たとえリスクマネーに余剰感があるとはいえ、必然的な流れであると受け止めることができます。スタートアップ企業が成長して行く為にはカネが必要であることは当然のこととはいえ、それ以前の問題として新しいビジネスのアイディアを創出するのは人間の持つ英知であるからです。


これまでスタートアップ企業の人財採用のソースといえば、創業メンバーの知人関係か人材紹介会社からに相場が決まっていましたが、スタートアップ企業という特殊な文化を持つ仕事には、やはり相性が合う合わないというヒューマンタッチな部分がつきまといます。確かにVCの知見を活かした人財ソースの採用方法は、その辺を知り尽くした秀でたものです。


特にVCの大手企業とのネットワークを活かした人財派遣や副業人財の起用などは、大変に的を射た面白い取り組みであると思います。ただし、それらは人材紹介会社なども割と簡単に参入しやすいのではないかと思えますが、そこはスタートアップ企業に資金支援を行い、その事業にコミットしているVCならではの強みを活かせる独壇場であるものと思います。


VCとスタートアップ企業という関係においては、このヒトの支援というニーズは高まって来ると思います。一方で、創業企業の中には、必ずしもスタートアップの様に株式公開を目指している企業ばかりではありません。それら志の高い中小個人事業者に対してヒト、モノ
カネを支援するVCに変わる支援機関の必要が、これからの日本経済に必要だと思います。


今日もありがとうございます!
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