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中小企業の未来!

皆さん、おはようございます!
まちづくりを行うのは昔も今もディベロッパーの仕事だと思います。ただし、昔は不動産開発するのが常識と捉えられていましたが、これからは地域にある人、資源を紡いで仕事を創り出しながら、持続可能な循環型のまちを再構築していくことがその役割となるでしょう。



日本の企業全体のうち、約9割を占める中小企業(=小規模事業者を含む)は350万社以上も存在するといわれています。これら企業を大企業を頂点とする産業構造の中で捉えることが、いままでの常識であった様に思います。大手企業での製品組立を元請けとして、それに必要なネジ1本を製造するに至るまでの下請け、孫請け関係が張り巡らされていました。


大手企業の活動拠点をグローバル化する動きの中で、元請け生産拠点を海外に移転することにより、国内におけるそれらピラミッド構造が瓦解しはじめていることはよく知られたことだと思います。確かに、その様な産業構造があったからこそ中小企業に至るまで、我が国の高い生産力(=技術力、品質力、コスト力)が磨かれてきたことは見逃せないと思います。


いまの中小企業は高い生産力を持ちながらも、元請け会社への製品供給量が細るか、度重なるコスト低減要請に耐えきれなくなりじり貧に追い込まれてしまっている実情があります。
もうこれ以上、ピラミッド型産業構造を維持して行くことは困難であり、中小企業自身も存続を賭けてビジネスモデルの転換を果たしていかなければならない最中にあると言えます。


これら中小企業がまず行わなければならないのが、元請け企業頼りであった販路を独自に構築して行かなければならないことだと思います。それは、ブランド名のない製品を作り続けることではなく、独自のブランドを確立して自ら消費者の手に届く商品を販売して行くことに他なりません。いまという時代は、中小企業でも直接消費者に訴求することが出来ます。


その為には、EC(=電子商取引)や生産オートメーション化などのDX(=デジタルトランスフォーメーション)に中小事業者として人の顔が見える1点の技術の華を添えることだと思います。その中小事業者ならではの商品の確からしさや目利き力を消費者は待ち焦がれています。それは事業者が存続する、まちの歴史的文化的背景により浮き彫りにされます。


理想的なのは、その商品を創出する為に必要なヒト、モノといった資源が、その地域のものが活用された持続可能循環型経済を形成していることだと思います。伝統技術というものは地域ごとに必要な産業が集積しているものですが、大量生産型経済が標準化という大波により地域の産業を呑み込んでしまい、その潮が退きはじめているのが現在の姿だと言えます。


中小企業の再構築を考えるにあたり、ただ個社のみを建て直す考えでは限界があり、やはり地域の産業を再構築していく視点を忘れてはならないと思います。地域の人々を巻き込みながら、彼ら彼女らの経験知に裏付けられたアイディアを形式知化して、中小企業が持つ技術と結び付けて、いかに地域ブランドの確立や新しい商品開発に結び付けるかが問われます。


そして、その様にして出来た顔の見える商品が情報化社会では地域外の多くの消費者の目に留ることになり、地域外から資金が流入してくることになるでしょう。そんな個性溢れる地域をどれだけ再構築できるかが、これからの日本に求められていることだと思います。大量生産型論理と調和した論理で地域を再構築し経営していくことが持続可能な社会でしょう。


今日もありがとうございます!
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