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プロシューマー社会!

皆さん、おはようございます!
仕事ばかりではなく、私生活においても「夢」や「目標」を持つことが大切でしょう。それは純粋に素の自分の内面から湧き出てくる、正しく自分だけが思う遣りたいことであり、何にも捉われることのない個性です。そんな個性が満たされている時に人は幸せを感じます。



モノづくりと言えば、大手企業の専売特許のように捉えられていますが、果たしてこれからの時代もそうなのでしょうか。機能性を重視した商品を標準化し、規模の経済を追求して大量生産し消費者に供給していくことは、確かに今までの物質文明の中では合理性に適ったものなのですが、情報技術革新により転換点を迎えたこれからはそうとも言えないでしょう。


情報化社会の到来は、私たちの生活をモノを充実させて満たすことから、コトを充実させる精神文明へと変容させていると思います。機能性に優れた便利過ぎるモノから、私たち個々人の生活にとって意味あるモノが希求される社会です。そのモノに込められたストーリーや文脈に共感できるか否かが大切であり、その意味で単なるモノでなくコトが求められます。


それはモノを生産し提供する主体によって、プロモーションの一環として付焼刃的にストーリーや文脈が描かれることではなく、作り手自身のモノづくりに込められた哲学、理念、価値観が商品に映し出されている必要があり、心技一体となった美しさを兼ね備えているものと言えます。そんな商品に消費者は、自分の価値観に照らし合わせて共感するのでしょう。


いままでの社会の枠組みでは、生産者から一方的に発信される情報を受容し、限られた情報の中からしか購買の選択の余地がありませんでしたが、今という社会の枠組みにおいては、消費者が自由に情報を取捨選択し、自らの感性に合う本物志向のモノを需要できる様になっています。それは、物質的な多寡ではなく精神的な充足度により心を満たす購買行動です。


この消費財における変化は、やがて産業用資材を提供する事業主体にも波及していくものと思います。勿論、消費者から距離のある資源産業や素材産業は、むしろ生産材を提供するに際し、どれだけ環境に配慮しているのかが問われるのでしょう。一方で、これからは中小個人事業者の方が、消費者に対し自らの価値観を込めたコトを訴求しやすいものと思います。


大手企業は、マスマーケットを対象にしているという意味においては、質よりも量を追わなければならない構造上の宿命があり、どんなに個性豊かなコトを追求しようにも限界があります。価値観が多様化している社会においては、むしろ少量生産により質を求める小回りの利く生産者の方が、スケールを追求する生産者よりも時代の流れに合致しているでしょう。


更にその様な観点からの気付きとして、これからの時代は生産者と消費者(=生活者)の境目が曖昧になってくると思います。これまでの時代は、生産者側と消費者側が明確に分かれていましたが、情報化社会では消費者であっても自らつくるモノを提供でき(=プロシューマー/生産消費者)、また大手企業であってもより消費者ニーズに近づく必要があります。


このことは、モノづくりにより商品を提供することのみならず、サービスを受容する側、提供する側にも同じことが言えると思います。それは、消費者であっても糧を得るために何らかの労力を提供していることを考えあわせますと、消費者自身も自らの哲学、理念、価値観を明確に持ちながら他者と織りなしていく、そんな精神文明時代の到来を予感しています。


今日もありがとうございます!
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