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フリーランスを中小企業で活かす!

皆さん、おはようございます!
春の訪れとともに、自分が構想したビジネスにも花が咲き始めている躍動感を感じます。今まで点であったものを線で結び、やがてそれが面に移り変わりつつあることを実感します。
慣習に捉われることなく、感受したことを素直に思い描いていくことが大切だと思います。



損害保険大手のSOMPOホールディングスは、中小企業にフリーランス人財を紹介する事業を始めるようです。新型コロナウイルス禍をきっかけに、外部の専門性の高いフリーランスに業務委託する動きが広がっていますが、そのほとんどが大手企業によるものです。一方必要な人財が不足する中小企業では、フリーランスの活用が進んでいない現状があります。


SOMPOホールディングスは、全国約5万ヶ所の保険販売代理店網を持っており、その代理店網を活用して中小企業からのフリーランス活用に関する相談やあっせんの依頼を受け付ける計画です。損害保険業界の市場が飽和する中で、厳しい同業他社との競争に打ち勝つ為にお客様に対する付加サービスと紹介手数料を享受することを目的としているのでしょう。


具体的には、SOMPOホールディングスが一般社団法人であるプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(=東京都中央区)と提携し、協会に登録するフリーランスを中小企業にあっせんする他、自治体や商工会議所、金融機関で説明会を開き、多くの中小企業との接点を持つ販売代理店網を生かして、相談の依頼を受け付けていく計画です。


ヤフーやライオンなど、一部の大手企業ではフリーランスを中心とした外部の副業人財を積極的に活用する事例が増えています。企業にとってはフルタイム雇用と比べて、人件費を抑えられるだけでなく、商品・サービス開発に新たな視点を取り込める利点があります。同質化してしまった企業文化の中に、異質な考えを持つ人財を融合させるメリットがあります。


国内のフリーランス人口が約1670万人になったとの調査報告があります。新型コロナウイルス禍による失業の増加や雇用不安の高まりで、この1年間で57%増えています。フリーランスには、①特定企業との雇用関係を持たない自由業者(=個人事業者を含む)、②1社のみと雇用関係にありながら他社の仕事も業務委託などで請け負う副業者が存在します。


これに③複数企業と雇用関係を結ぶ複業者から構成されます。労働力人口に占める比率が2割を超えていますが、海外では日本以上に一般的になっているようです。2020年の米国内のフリーランス人口は約5900万人と日本の4倍に達しており、全就業者に占める比率も4割に迫る勢いです。欧州でもシェアリングエコノミーの成長で急増している模様です。


確かにフリーランスは、大手企業からの仕事のあっせんが多くを占めているものと思いますが、中小企業を見ていますと、目先の業務をこなしていくことに終始しており、現状の事業を大きく変革していくことに迫られている中で、それを成し得るマネジメントや事業開発を担える人財の不足が否めません。これは中小企業に限った話しではないかもしれませんが。


これからのビジネスというものは、流動的で足が早いものだと思います。その様な時代的な背景の中で、従来のように固定的に社員を雇い入れることは企業サイドからみて非常にリスクが大きくなりますので、柔軟に業務委託という形式で仕事を請負って貰うことが増えるでしょう。それは、これまでの雇用という概念が変容していく時代の端境期にあるからです。


今日もありがとうございます!
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