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変わり行く物流業界!

皆さん、おはようございます!
定期的にデータサイエンスを専門とする方とお会いしています。彼は彼で、これから取り組んで行くべく事業の可能性にアンテナを張っている状況にあります。ビジネスの基本は自らの専門性を軸としていくことですが、コラボにより広がりを持たせる視座も必要でしょう。



ウ―バーイーツのビジネスの仕組みを見ていますと、AI(=人工知能)を活用したコアエンジンであるマッチングシステムにより、飲食店舗、お客さま、デリバリー要員という三者を絶妙なインターフェースで結び付けており感心させられます。プラットフォーム自体はそんなに難しいシステムではないのですが、デリバリーという新規市場を開拓しています。


それが人口減少の中で人手不足となっている労働市場において、3Kといわれる最も敬遠されがちなデリバリーという仕事に新風を吹き込むように、IT(=情報技術)を活用することでいとも容易く解決しているところにあります。今ではウ―バーイーツと書かれた黒い大きなカバンを背負い、颯爽と街中を自転車で走り抜けていくことが格好良くすら見えます。


お昼時と夕食時の数時間をデリバリー仕事に費やすだけで、手軽に月額15万円前後の収入を得られる訳ですから、ちょっとした隙間時間をデリバリーに充てる手軽さが働き手の心理に絶妙に刺さっているものと思います。これが宅配便ドライバーの様に時間を拘束されてしまったら、汗臭さや泥臭さを拭い去れずに働き手たちから敬遠され成り立たないでしょう。


デリバリー要員の仕事といえば、プラットフォームのスイッチをオンにして最寄りの飲食店からの集荷指示、配達指示を待つだけで良いわけです。あとはスマートフォンに映し出されるカーナビゲーションの様な地図に従って移動すれば良いわけです。お店やお客様との代金の授受はすべてウ―バーイーツ側で予め決済が為されていますので配達だけで済みます。


ウ―バーイーツのプラットフォームの意外と知られていない凄いところは、コロナ禍により飲食店がデリバリーを強化していることもありますが、街中の飲食店が手軽にメニューを掲載できるところです。この仕組みは未だ機能性を重視していますが、仮に飲食店が積極的にプロモーションを行える機能をも付加したら、メディアとして大きな潜在力を持ちます。


また、デリバリーが求められる時間帯は、どうしても食事時に集中してしまいますので、その時間帯にデリバリー要員が不足してはサービスとしての根本が覆ってしまいます。それを回避する方法として、地域ごとにデリバリー需要とデリバリー供給のバランスをとって報酬額が上下する仕組みとなっています。店舗側もお客様も納得のできる常識の範疇でしょう。


ウ―バーイーツを労働集約型産業である物流事業の新しい形であると見出せば、そのシステムを活用して業界に変革を起すことも容易いでしょう。いま複数の宅配業者が個別に家庭を巡回しています。最近では不在宅が増えていますので、不在配達が頻発しており宅配業者にとっても宅配としてのラストワンマイルは非常にコストの思い非効率な業務だと思います。


私たちも、宅配業者ごとに配達することが当たり前という固定観念に捉われていますが、宅配業者各社が共同でウ―バーイーツの様なシステムを持ったデリバリー事業を地域ごとに始めたらどうでしょう。その上で、デリバリー要員として地域のシニア層にも門戸を広げたとしたら、とてもエコで効率的な地域循環型経済圏を創出することが可能になると思います。


今日もありがとうございます!
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