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パソナによる就職難の若者採用!

皆さん、おはようございます!
今日は仕事納めです。まだ遣るべきことは沢山残っているのですが、対外的にはこれで本年の仕事を締め括るという感じです。今年を振り返りますと質、量ともに自分の思い通りに広がりがでた1年であり、来年の展開に向けて必要な基盤が築けたのではないかと思います。



人材紹介業を営むパソナグループは、就職活動が難航している若者を支援するそうです。新型コロナウイルス流行の影響で2021年4月に大学や高校を卒業しても就職先が決まっていない学生を最大1千人採用し、兵庫県の淡路島にあるオフィスで人事や営業といった部署に配属する予定です。2年間の勤務を経て他の企業や自治体への就職を促すとしています。


パソナ自らが雇用の受け皿になるとともに、若手社員の新たなアイデアを新事業などに活かすこの支援事業は「日本創生大学校『ギャップイヤープログラム』」といい、パソナグループの契約社員として雇入れます。勤務時間は週30時間のシフト制とし、給与は正社員の初任給をやや下回る程度ですが、1千人雇用で年間約20億円の経費が見込まれるようです。


それでも若者に就労経験の場を与えるのは、日本では一度新卒での就職機会を逃すと大手企業への就職や転職がし難くなるためです。語学研修なども実施することで視野を広げ、次に就職する際のミスマッチの防止につながるものと期待されています。若い社員のアイディアを活かした新規事業を創出。起業家も増やし、将来の事業拡大への布石にもなるでしょう。


入社後は原則として淡路島の社員寮に住み、勤務をしながらビジネスマナーや地方創生などについて学びます。2年目は、就業コースに加えて、起業したい社員向けに実践的な専門コースを選択することができる他、学生は自らの働き口を探すことになります。パソナ側と合意すれば、そのままパソナグループで働き続けることもできるプログラムとなっています。


パソナグループは異業種からの人員の受け入れにも積極的であり、12月から航空業界、旅行業界、ホテル業界などからの出向者の募集も始めています。期間は1年間でパソナグループの人事や経理などを担当してもらう他、語学などの研修も実施する予定です。実際の受入れは来春の予定であり、当初の受入れは300人以上もの人員を想定しているようです。


今回のパソナグループのCSR(=企業の社会的責任活動)にも似た取り組みは、単に社会貢献に留まらずに営利企業として自らのメリットをも兼ね備えており、事業を通して社会の課題を解決する好例ではないかと思います。元々、創業者である南部靖之代表は、人材紹介業に留まらず、様々な社会貢献事業を起業してきた経営者としてその名を知られています。


コロナ禍による企業の危機管理対策として、東京にある本社を兵庫県の淡路島へ移転させたことでも、経済界のみならず広く社会をあっと言わせたものと思います。一見、破天荒にも思われるその経営施策は、各所で様々な憶測を呼んでいる様です。淡路島に本社を移転するから新入社員が集まらず、今回のプログラムに繋がっているという穿った見方も出来ます。


例えそうであったとしても、事業を営む上で次々に押し寄せてくる課題を目先の方策で解決するに留まらず、もっと広く社会が抱える課題を絡めて解決していく南部代表の見識は素晴らしいと思います。創業オーナー経営者だから出来ることなのかもしれませんが、これからの時代を迎える企業はみな、社会との関わりの中で事業を営んで行く必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
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