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自らの専門性!

皆さん、おはようございます!
創業間もない事業者にとってシェアオフィスは有難いものです。最近、銀行の新たな普通預金口座開設の審査が厳しくなっており、シェアオフィス入居者はほぼ問答無用で断られてしまいます。創業企業を増やさなければならないにも関わらず矛盾していませんでしょうか。



長年、財務数値を扱う仕事をバックボーンとしてここまで遣ってきました。それを手段として事業開発、会社再建、M&A、新規事業立上など多岐にわたる業務に携わってきたことから、いったい自分が何を専門とするのか他人に説明するのが難しいと感じていました。一般的なら財務やM&Aといった業務の一つを掘り下げ、その分野の専門性を極めるものです。


確かに各々の業務分野を掘り下げてきた方々には、その専門分野の経験値という意味で敵わないものだと思います。しかし、財務を基軸として各々の業務に幅広く携わってきたことからこそ、それぞれの業務に横たわる本質を身に付けることができ、例え前例のないことであっても、自分でことの問題を見極めながら解答を見出していく力を持てたと考えています。


過去を振り返り、一番力を発揮していたと考える時は、恐らく大手化学メーカーに勤めていた時だと思います。それこそピラミッド型階層組織の中で、他の先輩同僚たちが細分化された業務のオーソリティになっている中で、各々の知見を持ち寄っても解決できない行間に存在する課題を解決してきたものです。その様な課題こそ自らが力を発揮する分野なのです。


確かに統括部長として社内のM&A業務全般を司ったり、その時代には未だ珍しい企業価値経営を判断軸として採り入れたりして、会社の株価を3倍にまで高めるという成果を出しています。しかし、それらはどちらかと言えばベーシックな財務の考え方を発展的に応用しているだけであり、特に独自性を発揮しなければ達成できない課題ではなかったと思います。


真骨頂は、某関東近県の県が造成した大規模工業団地について、バブル絶頂期に工場建設目的で売買契約を交わし履行に着手していながら、事業計画を取りやめ県との間で膠着状態となって宙に浮いてしまった簿価200億円の土地について、工業団地を産業団地に名目を変えて物流施設に用途変えて解決したことだと思います。経営は訴訟を辞さない考えでした。


経営からの簿価を下回らない価格で処分しろという言明を受けて、当時まだ黎明期であった物流ファンドに単純売却することを模索したのですが、そんな簿価の高い土地をそのままの価格で購入してくれる買主などは存在しません。資金の出し手から見て投資妙味のある利回りを確保しなければなりません。そこで自ら物流テナントをも誘致することを目論みます。


化学メーカーですから、社内にはその様な事業資源はありません。自らの物流施設化構想を具現化すべく、社外に必要となる資源を求めて精緻な事業プランを立てファンドが納得できる事業を具体的に組み立てた記憶が思い返されます。その後の、ITベンチャー社長を務めていた時にも、学校教育IT化普及において社外企業との連携を果たした実績があります。


これらの様に、事業構想を打ち立て、その考えに賛同してくれる社外パートナー企業と協業しながら、一方では財務思考で事業計画を精緻に組み上げて資金調達にまで結び付けていくいわば頭の中で貸借対照表の様なものを思い描き、数字で資産側と負債側をイメージしながら事業を組み立てることが持ち味の様です。これを職務で語るなら何というのでしょうか。


今日もありがとうございます!
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