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中小への大手人材派遣!

皆さん、おはようございます!
知人の紹介で某パティシエにお会いした。その経歴がとてもユニークで、東工大で工学博士号を取得後、大手食品メーカーに勤務していました。ここまででも凄い経歴なのですが、その後、念願のカフェを営む為にパティシエの修業を有名ホテルで積んでいるのが驚きです!



政府が検討してきた大手銀行、大手商社、大手メーカーの人材を地方の中小企業に派遣する仕組みが2021年春にも本格的に動き出すそうです。経営や財務、事業開発、技術に詳しい人材をリスト化し、中小企業の要望に応じて紹介します。中小企業に転職した人材の給与の一部を国が補助する仕組みで、これから数年で約1万人の人材登録を目指すそうです。


新制度は大手銀行などで専門的なノウハウを持ち、転職に関心のある人材を募ります。金融庁は既に三菱UFJファイナンシャル・グループなど大手銀行5グループに協力を要請しています。50才以上のベテランなど地方企業に活躍の場を求める人材を対象に登録作業を進めています。人材マッチングは地方銀行や人材紹介会社が手掛ける仕組みとなっています。


人材リストを無料で閲覧し、取引先の企業が求める人材を見つけて橋渡しする予定です。地方銀行は融資などで取引先の経営課題を把握しやすい立場にあり、人材紹介もあわせて提案することでコロナ禍後の事業再生を支援することを狙いとしています。人材リストの作成は官民ファンドの地域活性化支援機構が専用システムを整備した上で、運営を担う予定です。


コロナ禍の影響で中小企業の多くは経営が厳しくなっています。経営環境の急激な変化を受けて、事業構造の転換を今後迫られるケースが増えるとみられており、新たな市場や成長分野を切り開くためには、専門の知見を持った経営人材の確保がカギを握ります。大手企業で事業再生やM&Aなどの分野に精通した人材のノウハウを生かしていく必要があります。


こうした大手企業の人材を中小企業に還流させる仕組みが政府主導で整い始めていますが、要はいかに実効性を持たせるかが大切だと思います。現在の大手企業における雇用環境を踏まえますと、今までの様な新卒一括採用、年功序列、終身雇用といったこれまでの日本型雇用慣行を続けることは出来ず、早晩、人材の流動化図ることが避けては通れないでしょう。


その時に気を付けなければならないのは、大手企業に長年勤め続け中間管理職となった人材は、大手企業という社内政治の中で根回しをすることにばかり長けてしまい、自律的に自らのキャリアプランを描いて、実現すべく努力している方が少ないということです。その様な方が中小企業へ行ったところで、本当の意味で自らの能力を発揮できるかは未知数です。


特に中小企業が求める経営人材は、経営マネジメントを行え、新たな事業を開発することができ、ファイナンススキルを如何なく発揮できる人たちです。大手企業だから優秀な人材が集まっていると考えるのは早合点であり、金看板がなくとも地道に商売を営めるセンスを持ち合せていることが必要となります。自営業者の如く自立したメンタルが不可欠でしょう。


それにも増して、大手企業に甘んじてた高待遇が切り下げることに対する抵抗をいかに払拭することも大切です。会社からあたり前の様に支給されていた給与を貰って当然とする意識を自ら給料分は自らの手で稼ぐんだという気概が必要です。その様な気概があれば、もっと大手企業にも活力が漲っていたでしょう。その様な意識を変える為の教育も必要でしょう。


今日もありがとうございます!
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