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新興企業を支援するディベロッパー!

皆さん、おはようございます!
時間を見つけてはカフェに立ち寄ることが習慣になっています。最近のカフェはスタイリッシュで外に向けて開放的な空間になっているところが多く、居心地がよく気持ちを和ませてくれます。お客様たちの会話とBGMのハーモニーが醸し出す雰囲気も安らぎを与えます。



最近、東京ドームの救済型TOB(=株式公開買い付け)を発表した大手総合不動産開発会社(=ディベロッパー)三井不動産が、医療系スタートアップ企業の支援体制を拡充するそうです。国内外のベンチャーキャピタル(=VC)の投資ファンドに、今後数年で総額50億円程度もの投資を行う他、医療系スタートアップ企業への直接投資も検討しています。


三井不動産は、東京日本橋地区の再開発にあわせて医療関連企業をオフィスビルのテナントとして誘致しており、資金面での支援を通じてスタートアップ企業の事業拡大を促し、日本橋地区への企業の流入につなげることを狙いとしています。日本橋地区は、江戸時代から薬問屋が多く店舗を構えていたこともあり、現在も武田薬品工業などが本社を置いています。


三井不動産は、2018年から医療関連ファンドへの投資を始めており、これまでに手術ロボットといった医療機器メーカーなどに投資をするビヨンドネクストベンチャーズ(=東京都中央区)などのVCが組成した複数の医療関連ファンドに総額5億円程度の出資をしています。街を形成する為にテナントとなる企業の支援にまで事業領域を広げている格好です。


また同時に、スタートアップの経営者や起業を目指す研究者などが国内外のVCと交流できる環境整備にも力を入れています。日本橋地区の中核複合施設「日本橋室町三井タワー」内に、インキュベーション施設を開設しています。施設内には、国内外のVCが入居しており情報交換を通じて有望なスタートアップへの投資機会を広げる仕組み作りを行っています。


三井不動産は、これまでスマートシティやEC(=電子商取引)など、自らの事業である街づくりに直接関係するスタートアップ向けのファンドへの投資を主に手掛けています。今後は、日本橋の活性化につながる医療向け投資にも力を入れる方針です。スタートアップなどを誘致して企業間の技術連携を促し、医療関連の人材や企業が集まる拠点を目指してます。


街づくりを本業とする三井不動産としては、これまでのハードウエアとしての建物を創ることから、ソフトウエアとしてのコンテンツ(=テナント、またそこに居住する人々)に目を向けはじめているといえます。確かに街並みを形成する為には、そこに息づく人々、企業に目を向け、それらが生き生きと活動して歴史を重ねてこそ初めて実現するものと思います。


目先の利益を追うことなく、長期的な視点で事業を営んで行くことが大切でしょう。また、人々の創造力あふれる英知を引き出すためには、それらが自然に交流できるコミュニティとしての「場」を設けることが必要です。それを開発した複合施設の中に設けることは素晴らしいと思いますが、建物の中に閉じ込めることなく外に対して開放的であるべきでしょう。


そして、ただ単にスタートアップ企業やVCをテナントとして誘致するに留まらずに、彼らが有機的に交流する様なアクセラレーションプログラムなどの仕組みを積極的に創って行って頂ければと思います。その上で、新たな事業を創出、育成支援などのビジネスオーガナイズ機能を司っていければ、三井不動産もまた新たなビジネスモデルに変革できるでしょう。


今日もありがとうございます!
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