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自律的キャリア形成!

皆さん、おはようございます!
12月に入り忘年会の時期となっていますが、今年はコロナ禍の影響もありどこの居酒屋も人影がまばらという感じです。本来であれば、仲間とともに美味しい酒の肴を口にしながら今年1年間を振り返り、来年以降を展望することも節目として必要なのかもしれません。



情報化社会の進展にともない、旧態依然とした産業構造の変革、企業のビジネスモデル転換に迫られているのが、今日の状況ではないでしょうか。世界的に見ても、日本の産業、企業は、デジタル化、グローバル化という2つのテーマにおいても周回遅れとなっていることは誰しもが知るところです。それら遅れを取り戻すために不可欠な策は何だと思いでしょう。


私は企業が抱える人財の流動化が、なによりも増して大切な切り札であると感じています。企業は人なりではありませんが、いまの日本の企業は仕事の細分化と標準化を進め過ぎてしまったが為に、組織が官僚化、硬直化してしまっている様に見受けます。それは、規模の経済を進めることに、どの国よりも増して成功したが故に起こり得た現実だと思われます。


大量生産大量消費型のシステマチックな組織に適した精巧な全体最適の仕組みを作り上げてしまった為に、それを自律的に改編する機能が失せてしまっていると言えるでしょう。その様な企業組織で働く人々は、自らの役割が明確になっていることから、組織全体を俯瞰することすら難しくなっており、日々の業務を遂行することで手一杯なのではないでしょうか。


言い方を変えますと、そこで働く個々人が自らが所属する企業を変革するという意識を持たない限り、企業は変わりようがありません。それはピラミッド型階層組織が持つ弊害でありその余りにも完成度の高い硬直的組織行動を変えていくためには、経営層のみならず末端に至る社員までが意識を変えていくことが必要ですが、それが出来ないのが人間の心理です。


その様な心的状況を変えていく為には、ドラスティックに人財流動化を行い、そこで働く人人に新たな視点、視野、意識を持ってもらう以外にないものと考えます。特に日本の企業は諸外国に比べ、新卒一括採用、年功序列、終身雇用といった特異な日本型雇用慣行によって定年退職を迎えるまで一つの企業文化の中で協調しながら日々を送ってしまっています。


これを是正していく日本の企業にとっては、最も高いハードルであるかもしれませんが、企業には責任もあることを忘れてはならないでしょう。企業が新卒一括採用した人財を集合研修で育成する以前に、個々人がキャリアプランを持つ必要があるのではないでしょうか。その自らが望むキャリアを形成していくという視点がいまの企業には欠けていると思います。


自らのキャリアを形成していく過程で、自分が所属する企業では得るものがなくなってしまったなら、他の企業へ移り変わることを考えるべきですし、企業も積極的に支援していくべきだと思います。人生100年時代、定年退職後も20年以上も働き続けていく必要がありますが、それをただ自らが人生を賭けてきた一つの会社だけに捧げるのは不自然でしょう。


通年採用やジョブ型雇用といった考え方は、人財に自律的なキャリア形成を迫るものでもあると思います。自らに明確なキャリアプランがあり、それを実現しようと努力を行っていかなければ、充実した人生を送ることが出来なくなります。企業も積極的に人財に対してキャリア形成すべく支援を行うべきですし、学校でもキャリア教育を行う必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
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