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これからの時代に必要なオーガナイザー機能!

皆さん、おはようございます!
今年はコロナで始まって、コロナで終わるという1年間であったように思えます。在宅勤務やリモートワークの取り入れなど、私たちの働き方、働く意識も大きく変わり、それがすっかり定着している感じがします。こうして社会は少しずつ変わり行くものなのでしょう。



いまの産業や企業の構造は、業種、業態別に括られています。ある一定の業種や業態の事業を深掘りしながら研ぎ澄ますことにより、事業を効率的に運営でき規模の経済(=スケールメリット)を追求できるからです。もうこれ以上、新たな業種、業態が生まれてくる余地がないほど本当に多種多様な業種、業態が張り巡らされているといっても良いと思います。


私たちは生活をするうえで、それら多種多様な業種、業態の事業が提供する商品の中から、必要なコト(=商品)を取捨選択しながら、いくつかのコトを組み合わせ、それを利用する立場として意味を持たせているということが出来ます。例えば、リビングルームのインテリアを考えれば、多様なメーカーの商品を選択しながら全体として統一感を持たせています。


これからの時代、それら業種、業態を営む個々の事業者は、自らの事業を更に深め先進化させながら新しい機能のモノを提供し続けていくものと思いますが、それと同時に生活者にとって意味あるコトを訴求していくためには、縦割りとならざるを得ない産業や企業の構造に横串を刺すべく、企業同士が協業していくことが自然な流れとなっていくことでしょう。


それが企業で最近よく使われているオープンプラットフォームという言葉の意味の一つなのだと思います。例えば、自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな移動の概念である「Maas」などは、生活者の利便性を追求して、公共交通か否か、またその運営主体に拘わらず連携する代表例だと思います。


クラウドやAI(=人工知能)などの情報技術の進展が、それを促している側面がありますが、今まで縦割り構造の中で独立独歩に事業を進めてきた企業にとって、オープンプラットフォームと言われても、なかなか事業主体間で簡単に連携を図れるものではありません。そこで必要となるのが、商社などが司っているオーガナイザー機能ではないかと思います。


オーガナイザー機能とは、一つの事業構想を実現する為に、自社にないノウハウが必要なとき、それを持つ企業を集める組織化の能力を意味します。そして、ただコンソーシアムとして組織化するだけではなく、その後のプロジェクト推進におけるコーディネーター(金融機能、物流機能、調達機能、リスクマネジメント機能などを含む)を司ることになります。


これは何も大手企業間に限っての話しではなく、中小企業同士や大手企業や中小企業の間においても必要とされる機能です。これからの企業は部分最適を目指し、必要に応じてそれらの部分を柔軟に連携させて行くことが不可欠です。より生活者のニーズに近づいていく為には多種多様な業種、業態を営む事業主体を適宜、組織化して調整していくことが必要です。


そして、これからのオーガーナイザーには、ただ様々な事業主体を集め組織化し、利害調整を図っていくのみならず、生活者のニーズにウォンツを働かせ、それを事業構想にまで高めていく機能も不可欠でしょう。誰しもが素晴らしいと受け止める事業構想の下に、多くの共感する事業主体が集まるものであり、その結束力も揺るぎないものになると考えられます。


今日もありがとうございます!
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