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中小企業の社外CFO!

皆さん、おはようございます!
ある知人からの紹介で、初対面の中小企業診断士の方とリモートで顔合わせをしました。その方も20年過ごしたサラリーマン生活に決別し、いまは地方創生を目指して地域行政と関わりながら補助金を利用した中小企業の活力を取り戻すことに傾注していらっしゃいます。



大手企業でさえCFO(=最高財務責任者/チーフファイナンシャルオフィサー)を置かない会社が多いというのに、増してや中小企業にCFOなど必要なのかという声が聞こえてきそうです。確かに、大手企業のCFOはその管掌業務が財務部や経理部といった狭い範疇で会社のお金に纏わる責任者として業務執行を司っていると限定すればそうかもしれません。


しかし、CFO業務の定義をそこに限定せず、もっと幅広くお金を通して経営全般を語る専門家であるとしたらいかがでしょう。よく中小企業は経営が弱い(=いやもしかすると経営そのものが存在しない会社の方が多いかもしれません)と言われています。中小企業の社長はその会社の歯車として組み込まれてしまっており、なかなか経営業務に傾注出来ません。


折角、自らの事業を五感で手塩を賭けて育てているにも拘わらず、日々の業務を切り盛りすることに埋没するがあまり、創業の頃に思っていた志をも忘れがちになるのが中小企業の社長だと思います。そんな時に、社長の事業に対する思いを共有しながら、会社全体のことを大局的に俯瞰し、事業課題を見出しながら解決策を打ち出していく片腕が必要になります。


時として社長の悩みの聞き役として、志と現実のギャップをどの様に埋めて行くか議論を行うことも大切です。社長業というものは孤独ですが、良いアイディアや考えを閃かせる為には、社長自身のことを理解できる片腕との対話が不可欠です。また、社長は本業を率先して引っ張っていく必要がある為、なかなか管理業務にまで手が回らないのが実情でしょう。


特に中小企業の社長の中に、財務や経理業務が専門ですという方にお目に掛ったことがありません。その様な時に社長を補佐するCFOの存在意義を見出すことが出来ると思います。
ただし、中小企業にはCFOを常勤で雇うほどの業務量も資金力もありませんので、週に数度、訪問する形態を採ることが合理的ですので「社外」CFOという形が馴染むでしょう。


社外CFOの役割を要約してみますと、経営戦略に起点を置きながら、管理部門全般を所掌し、会社の成長を誘導しながら、経営効率を高め、企業価値を向上させていく存在だと思います。また、今までのCFOは財務の専門家というイメージが強いですが、これからは人的資源の能力を如何に引き出すか、人心を掌握することにも長けている必要があるでしょう。


欲をいえば、CFO自身、社長業の経験があれば直良いと思います。それは中小企業の社長の置かれた立場、気持ちが手をとるように理解できるからです。ただ単にCFO業務をこなしていくというよりも、社長とともに経営を司っていく立場であることを忘れてはなりません。これからの時代、中小企業の変革如何が日本経済を大きく左右するものだと思います。


それは、情報化社会においてスケールメリット(=規模の経済)、すなわち企業の大きさだけが競争上の優位になるとは必ずしもいい切れないからです。消費者のニーズは、ますます細分化していきます。そのニーズに応えられるか否かは事業の規模では測れない時代です。これからの中小企業の競争相手は、細分化する大手企業となることは間違いありません。


今日もありがとうございます!
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