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副業を持つ意味!

皆さん、おはようございます!
独りで出来ることには限りがあります。他の人と協働する中から、自分にはない新たなアイディアや考え受け止めることができ、両者間で新しい閃きが生まれてくるものでしょう。その意味では、1+1が3にも4にもなるので、他人との関りを大切にすべきだと思います。



就活情報大手のマイナビがまとめた働き方や副業に関する調査によりますと、副業や兼業を認めている企業は49.6%に登ることが明らかになっています。ただし、その副業を認める理由が、社員の収入を補填するためというのが43.4%と最多となっており、社員のモチベーションを上げるためという理由が37.5%と次に続く格好となっているようです。


副業・兼業を認めている企業を規模別にみていきますと、60人未満が49.2%、60~299人が47.5%、300人以上が52%であまり大きな差は見られません。しかし、これが株式を公開しているか否かで比較をしてみますと、未上場企業が46.7%であるのに対して、上場企業が副業・兼業を認める割り合いは57.1%と大きな差がみられます。


これは、未公開企業の場合、新型コロナウイルスによる業績悪化などの影響で、社員の収入を考慮して副業を容認しているからではないかと思います。上場企業の中にも全日本空輸などのように収入の減少から副業を容認する動きがみられる企業もありますが、もっと積極的に自社内のイノベーション創出のために社員の視野を広げるという意味があると思います。


また、それを裏付けるかのような調査結果もあります。副業や兼業の導入による社員の変化として、社員が異なる意見や態度を示す者に対し、柔軟な対応ができるようになったとか、社員が自分の能力や立ち位置を理解し、良好な関係を築けるようになったという好ましい効果が見て取れるようです。これらの結果が何を意味しているのか考えてみたいと思います。


人間は生活時間の大部分を職場で過ごしていると思います。会社では自分の仕事の役割りが与えられ、それを如何に効率よくこなしていくかに傾注するものと思います。部門間異動などをしてみれば分ります通り、初めて関わる仕事に対しては色々と試行錯誤を繰り返しながら、自分なりの最適なやり方を見出すことに喜びを感じるのが人間としての習わしです。


ところが、その試行錯誤の段階を経て仕事のやり方を確立してしまいますと、その後は反復するルーチン業務となってしまい、その業務にあまり意識を傾けなくとも機械的な作業として身体がやり方を覚えてしまいます。この段階になりますと人間の意識は集中力が低下し、仕事に対する興味や面白みが減少してしまうことが科学的にも証明されているところです。


今の企業、特に大手は、スケールメリットによる効率性を追求するがあまり、業務の分業化と標準化を推し進めてしまっており、確かに生産性は高まったと言えますが、逆に先のような理由で自らの職務に対するモチベーションが下がってしまっていると言えるでしょう。それを打開するためには、興味のある新しい職務への取組みで視野を広げる必要があります。


会社としてルーチン業務が無くなることはありませんが、出来る限りその様な業務は機械化(=AI化)すべきであり、かつ人間は創造的な仕事に携わっていくことが望ましいと思います。望わくば独り没頭しながら仕事に取組むだけではなく、様々な考えを持つ他社とコミュニケーションを意識的に図り、仕事のメリハリをつけていくことが大切だと思います。


今日もありがとうございます!
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