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小さな経済!

皆さん、おはようございます!
最近、大学を卒業し社会に羽ばたこうとしている若い方々の中に、自分の遣りたいことが明確になっておらず、就社活動が進んでいない光景を見かけることがあります。本人たちは意識していないのでしょうけど、それは今の社会に夢を持てないからではないでしょうか。



主要先進国の経済成長の鈍化が指摘されるようになったのは何時からでしょうか。ミクロ的にみれば、自由主義経済の下で人々の生活の豊かさを追い求め、様々なモノを生み出しそれを大量に生産することによって生産コストを低減し、多くの人々の手にモノが行き渡らせることを可能としましたが、その経済モデルも既に飽和状態となってしまったのでしょう。


動態人口が少子高齢化へと突き進んでいることも、経済の活力を弱めている様に感じます。
その様な状態の中で、財政出動や金融緩和などのマクロ経済政策を実施しても、あまり効果を上げることはできないのではないでしょうか。ミクロ経済の一時的な停滞とは異なり、構造的な問題だと思うからです。唯一、情報技術革新が光明を指しているものと思われます。


大手企業などは、経済成長が著しいアジア諸国への進出により、かろうじて業績を維持しているように見えますが、そのアジア諸国の経済も何れ頭打ちになると思いますし、それにも増してアジア諸国資本の企業の競争力が高まって来ることが予想されます。きっと、行き場を失った大手企業は、肥大化した組織が足枷となり負のスパイラルへと突入するでしょう。


いまの大手企業のビジネスモデルは、スケールメリットを追求することによる全体最適を目指してきたことにあります。しかし、それは一時代前のスタイルであり、部分最適により効率化を目指せるのであればそれに越したことはないわけです。それを現実のものとするのは情報技術であり、少品種大量生産から多品種少量生産の木目細かい経営を可能とします。


情報技術がなかった時代には、スケールメリットを追求することが消費者ニーズとも合致して、一番効率的であったということが出来ます。しかし、消費者による購買活動が一巡し、より個性的な商品を追い求める様になりつつある中で、ミクロ経済主体は多品種少量生産型の効率を追求しなければなりません。その為には上手く情報技術を融合することでしょう。


その様に考えますと、これからの経済を牽引するのはマクロ的には情報産業ということになると思います。いまはそこに向けて経済がシフトしている混乱期にあるということができると思います。働く人々もIT(=情報技術)リテラシーを高めて旧態依然とした産業から情報産業へと民族大移動を行う必要があります。その過程で、また経済は興隆するでしょう。


一方、これからの経済は事業の規模に拘わらず、うまく消費者のニーズを捉えることが出来れば事業が成り立つ時代になります。その意味では、中小企業や個人事業者であっても少しばかりの才覚があれば商売を継続していくことが可能となります。これかの時代の消費者はこれまでの経済性を旨とする消費から感性を重視する消費へと移り変わっていくからです。


その様な経済の下では、いままでの雑駁なマクロ経済からもっと木目の細かいミクロ経済の深度をふかめていくことでしょう。今までの供給サイドが手の届かなかった消費者の潜在的なニーズを満たす動きへと移り変わります。この様に考えて参りますと、これからの経済は小さな経済主体による積み重ねにより全体が成り立っていくのではないかと思う次第です。


今日もありがとうございます!
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