誰にも聞けない経営財務戦略!

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ビジネスモデルと財務戦略!

皆さん、おはようございます!
10年来お付き合いをさせて頂いています会計士の先生と時々お会いさせて頂いてます。昨年、事務所を独立したばかりで未だ事業が軌道に乗っていないようですが3年間は辛抱する必要があると思います。持てる税務会計の専門知識を必要とする需要が必ずあるはずです。



財務という言葉は、場面・文脈に応じて多義的に用いられていますが、大凡、法人における資産、負債、損益、キャッシュフローの管理、事業やプロジェクトの収支管理、資金の調達および調達した資金の運用という意味で理解されています。会計が諸規定に準拠して適正な財務諸表を作成するのに対し、それを活用してどの様に事業を語るかが財務だと思います。


いずれも財務数値というブレのない端的な言語で表現された事業を読みとり、語っていくものですが、必要なのは羅列された数値の背景にあるコンテキストまで目配せできるか否かが大切です。縦割り組織の職務に留まっているだけでは生きた財務の視点を持ち得ず、事業に必要な資源をめぐって資金がどの様に循環しているかを動態的に理解することが必要です。


その為には、事業を構成する諸々の資源が価値を安定的に継続的に提供していくためにどの様な関係性をもって有機的に結合されているかにまで考えを及ばせる必要があります。その関係性とは対外的、体内的な契約行為であったり、技術やノウハウによる組み合わせであったりする訳です。この個々の事業資源の束の形のことをビジネスモデルと呼んでいます。


ビジネスモデルは、社会環境の変化とともに改編しながら研ぎ澄ませて行かなければなりません。それを何処までも変えて行って良いかという訳ではなく、その時の拠り所となるのがそもそもその事業を営んでいる理念であるので、その理念を逸脱しない範囲でビジネスモデルを変えて行くことになります。核となる資源を浮き彫りにしながら関係性を見直します。


この時に、ビジネスモデルを変えることによってどの様に資金の循環が変わって行くのかをイメージすることが必要となります。それによって揺るぎない安定性と継続性を持って価値を提供する形態にして行く訳ですから、利益を増やすことを念頭に置いていると思います。
結果的に未来予測の貸借対照表、損益計算書が頭の中でイメージできなければなりません。


過去の財務数値を読みとくだけではなく、未来の財務数値を描いていくことが財務戦略ということになります。事業を構想し、ビジネスモデルと財務戦略を描きながら事業を現実のものとして行くことが、これからの社会で益々大切になっていくことでしょう。いまの会社組織では各機能が分業化されてしまっていますが、それではイノベーションは起こせません。


その意味からも、今までの様なピラミッド型階層組織の頂点に立つトップが会社のビジョンを描いていく現在の組織運営の在り方ではイノベーションは起きないといえるでしょう。これからは、組織をフラットにして柔軟な発想を持ったリーダーがビジネスを描きながら、核となる資源に磨きをかけながら社外企業とコラボレーションしていく時代だと思います。


他社との比較の中で優位な資源に焦点をあて、それを核として様々な新しい事業を創っていけば良いと思います。移り変わりの激しい事業環境の中で、全ての事業資源を社内に整えるのではなく、その時々の必要に応じて他社と連携しながら新たな事業を創っていく、その様な時代です。これからの財務を司る方々は、未来を描く構想力が益々大切になってきます。


今日もありがとうございます!
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