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変わり行く産業構造!

皆さん、おはようございます!
昨晩、若き経営者の仲間たちと会食をさせて頂きました。数々の失敗の経験を糧として、粗削りながらも新しい事業を創って行くことを楽しんでいる姿が輝いています。まだまだ、これから経営者としてのスキルを磨いていく必要がありますが、好きこそ物の上手なれです。



日本初の国産ジェット旅客機の開発を三菱重工が凍結するということ、三菱ケミカルホールディングスの新社長に外国人を据えることに目が留まりました。自前主義による大型製品開発の難しさと、加速する企業のグローバル展開は、資本主義社会の中で事業を営む大手企業の宿命だと受け止めます。これからの産業社会は、何処に辿りついて行くのでしょうか。


株式を公開する大手企業は、株主という利害関係者の目に晒されながら、株価を高め続けなければならない宿命にあります。それは、グローバル競争に打ち勝ちながら株主資本利益率という指標を際限なく上げて行くことの他ありません。新たな事業や製品といった付加価値を生み出せなくなった企業にとっては、果てしなく規模の経済を追求することになります。


理不尽にも思える資本経済の掟の中で、それに従うことがあたり前とでも受け止めざるを得ない大手企業は、いまや自らが打ち立てた理念をも見失い、会社の規模を大きくすることのみに傾注し、グローバルマーケットの中で優位な立場を築いていくことが唯一の目的となっているように見受けます。しかし、それは社会の狭間の一側面にしか過ぎないのでしょう。


何よりも感じるのは、いまの産業構造は資本の論理にばかり踊らされてしまい、私たち生活者が求める豊かさから大きく乖離してしまっており、生活者のために本来あるべきはずの産業がもはや私たちの手の届かない所に至ってしまっています。月並みではありますが、大手企業も一企業市民として、もっと私たちの身近なところに存在すべきではないでしょうか。


その様な無味乾燥で不毛な社会の側面がある一方で、私たち生活者の目線で事業を営んで行こうとする動きが発現しつつあることも事実です。いまの産業構造は、必ずしも私たちが必要とするニーズを網羅的に満たしてくれる枠組みとはなっていない現実があります。それは多様化する個人消費に対して、スケールメリットばかりを追求するが為に起こる乖離です。


情報化社会が、必ずしも規模を追求しなくとも生活者の欲求を満たす方法を提供するようになり、むしろ「規模=スケール」自体が事業にとっての足枷となる時代が到来しています。
産業構造の変革期の中で、必ずしも規模の経済を目指さない中小事業者たちが生活者たちのニーズを捉えながら興隆してきているし、新しい事業のカタチが生まれる胎動を感じます。


それは循環型経済やシビックエコノミー(=市民が主体となった新たな経済活動)など、今までの資本の論理とは一線を画する新しい考え方を模索する動きです。事業というものは私たち生活者のニーズに受け止められて初めて存続することが可能です。生活者の目線で事業を営むことによって、互いが「共感」し合うことによって存在意義が見出されるものです。


これから暫くの間は、今までの大手企業を中心とする産業構造の名残と、人に優しい中小事業者による新しい産業構造の勃興が混在する社会となるのではないでしょうか。私たちが、
より良い社会のあり方を模索し続ける中で、時間とともにそれが明確になって行くことでしょう。必要なのは、私たち生活者が望むあるべき社会の姿を考え続けることだと思います。


今日もありがとうございます!
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