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感性消費の時代!

皆さん、おはようございます!
週に一回、毎週火曜日は6時半頃に家を出て、市ヶ谷にあります共同事務所に向かいます。
8時前には到着するのですが、既に市ヶ谷駅は会社に向かうサラリーマン達で混雑しています。誰もいない事務所で珈琲を飲みながらの仕事は、爽やかで集中することが出来ます。



私たちは、日々の生活の中で様々なモノやサービスに囲まれています。手抜きのない素晴らしい出来栄えのモノやサービスに出会ったとき、嬉しい気持ちにさせられ一日の生活が彩られる経験をされたことが誰しもあると思います。モノやサービスに本物や偽物ということはないのでしょうが、同じ商品でありながらどうして受け止められ方が異なるのでしょう。


いま目に触れている多くのモノやサービスは、資本の論理を前提とした経済的な効率性、標準化、そして機能性といった考え方に基づいて、その商品を生産し消費者に提供されます。現代社会の主流であるこれらの考え方に基づくと、時間当たりの生産性を追求することになり、手間がかかる業務は極力無駄を排してしまおうという考えが先に立ってしまいます。


その結果、どんなに見てくれを取り繕っていても、そのモノやサービスを手にしてみますと私たちの五感が手塩を掛けて作られたものであるのか、それとも大量生産大量消費を前提として機械的に作られたものであるのかを直ぐに見抜いてしまいます。生活をする上で必要な必需品については、それら工業製品によって間に合わせているのが正直なところでしょう。


しかし、私たちは心の底では、そんな工業製品ばかりではなく、実はもっと精神的に豊かな暮らしをしたいと思っているのではないでしょうか。今までは、とにかく物質的な豊かさを満たすために、矢継ぎ早に提供される新商品を手にすることにより自らの欲求を満たすことに主眼が置かれてきました。他にそれを代替する本物がなかったことにも起因しています。


一方、作り手の側に目を向けますと、本物の商品というものは、クラフトや工芸品の様に作り手の思いや五感が込められた手抜きのない味わいがあると思います。時間的な効率性に追われることなく、自分が納得できる商品が出来るまで手塩を掛けて創り出されています。素材にこだわり、自らが納得できる感覚というものは、万人に受け入れられることでしょう。


その様な職人気質、プロ意識というものが、工業化社会という分業化システムにより失われつつあるように思います。これからの社会は、たとえ工業製品のようなものでも粗悪な小手先の商品では生活者が見向きをしなくなるでしょう。なぜアップルが世に提供しているスマートフォーンなどが多くの人々に受け入れられているかを考えれば理解できるでしょう。


それは、それを使う消費者の心理まで考え抜かれたデザイン性と機能性が融合しているところにあると思います。スティーブジョブズは新商品の開発にあたり、決して手抜きをしなかったと言われています。人々の感性に受け入れられる商品を徹底的に追求した結果なのでしょう。生活者の琴線に触れる商品を提供することが出来れば、既存商品を凌駕できます。


その意味で、今までのモノやサービスは、あまりにも供給者側の論理で提供され過ぎてきたように思います。これからの時代は、経済合理性ばかりを追い求めることなく、生活者のウオンツに応えられる商品を提供する事業者が生き残るのではないでしょうか。それは、事業者の規模の大小に拘らず、作り手の感性を提供する商品にどれだけ込められるかでしょう。


今日もありがとうございます!
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