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シニア人財活躍の場!

皆さん、おはようございます!
日頃の疲れがたまっていたせいか、昨日は夕方に3時間ほど昼寝をしてしまいました。ソファーに座り本を読みはじめたら、いつの間にかにウトウトと。夕飯もそこそこに、眠気がおさまらずそのまま床に入り、朝、目覚めたら何と9時間も寝ているではないですか。爽快。



NECは、高度な専門知識を持つ60歳以上のシニア人財の就業支援に乗り出すそうです。
人材派遣などを担う会社を新設し、定年後もグループ内や顧客企業で知見を生かした仕事を続けられるようにします。同社では今後5年間の間にグループ全体で年間約3千人が定年を迎えます。まだまだ現役で働かなければならないシニア人財の活躍の場が広がりそうです。


10月に新会社「NECライフキャリア」を立ち上げており、IT(=情報技術)開発などで優れたスキルを持ったシニアの高度な専門知識を持つ人財向けに、他社への派遣や仕事のあっせんを2021年度から始める計画です。労働人口が高齢化していくことを見据え、企業がシニア人財に対して働く場を提供する試みとして、大変に良い取り組みだと思います。


NECは60歳が定年となっており、希望者については多くの場合、給与を減らし65歳まで再雇用しています。新たな取り組みでは、定年後も各人の資質に見合った仕事を見つけやすくなるほか、現役並みの給与を得る機会を提示しやすくなると考えられます。個人のスキルごとに月収を定め、相手先業と給与などの雇用条件を調整して派遣するスタイルです。


例えば、グループ内の新しいプロジェクトへの一定期間の派遣や、地方の取引先に週3日で勤務してもらうことなどを想定しています。シニア人財の1割程度が高度人財にあたると見られており、当初は年間数10人程度を派遣し、順次規模を拡大していく計画です。あっせんの場合は、グループ内や顧客企業などの外部企業と直接雇用契約を結んで貰うそうです。


NECにとっては、やはり今後大量に定年を迎えるシニア人財を全て再雇用することに対する負担を回避したいという考えと、それらシニア人財がこれからも活躍していく場を提供していかなければならないという社会的な使命から、今般のシニア人財の就業支援という方法で対応していくことに踏み切ったものと思います。今後、他社へも広がっていくでしょう。


今後、フラットなティール組織(=20世紀型の組織に見られる上下関係や目標管理がない一人ひとりが自らの意思と責任で動き、互いを支え合う組織)とジョブ型雇用(=仕事内容を詳細に記述したジョブディスクリプションに基づいて働く雇用制度)がこれからの企業にとってスタンダードになっていくと考えられる中での、一つの人財流動化と捉えられます。


ティール組織とジョブ型雇用の下では、もはや定年退職という概念すら意味を持たず、企業と社員という雇用関係すら希薄になっていくものと考えられます。その様な企業にとっての仕事とは、必要なプロジェクトごとに必要な人財を社内外から雇用形態に拘わらず集める、
社内と社外の垣根の低いものとなるでしょう。とても人財の流動化が行き渡った社会です。


その様な社会では、年齢に拘わらず働き手が持つ専門性と経験がものを言います。働き手は絶えず自らの能力を開発して行かなければなりません。今まで一つの会社で専門性を築いてきたシニア人財もリカレント教育の場を活用しながら、自らの専門性の適応力を広げて行く必要があるでしょう。働くということは、終わりのない技量を磨き続けることだからです。


今日もありがとうございます!
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