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共創社会!

皆さん、おはようございます!
Zoomなどでのリモート会議は、1対1若しくは各人がリモートを使用している場合は、非常にコミュニケーションが図り易く便利だと思います。これが、実際の会議の場に一人だけリモートで参加ですと、誰が何を話しているのか分かり難く混乱を来してしまいます。



ソーシャル・キャピタル(=社会関係資本)という、古くて新しい概念がクローズアップされていると思います。資本といえば、人的資本、物的資本、貨幣資本の3つが取り沙汰されその中でも人的資本の大切さに改めて注目が集まっています。社会の付加価値を高めるためには、人間が持つ創造力、知識力といった英知によって育まれると考えられるからです。


この社会関係資本とは「社会学、政治学、経済学、経営学などにおいて用いられる概念であり、人々の協調行動が活発化することにより社会の効率性を高めることができるという考え方のもと、社会の信頼関係、規範、ネットワークといった社会組織の重要性を説く概念」です。社会や地域での人々の相互関係や結びつきを支える仕組みの重要性を説いています。


確かに、戦後の企業中心社会を歩んできた日本では、企業における社会関係資本ばかりが強調され過ぎてきたが為に、地域の社会関係資本であるコミュニティが希薄化してきていると言えると思います。もしかすると、その企業における社会関係資本も、企業が効率性ばかりを追い求めてきたが為に、社内外との関係において揺らぎ始めているのかもしれません。


考えてもみれば、昨今、新しい事業や商品創出の必要性が声高に叫ばれていながら、なかなか社会イノベーションにまで至ることが出来ずもがいているのは、この社会関係資本が弱まっているからかもしれません。人間は一人だけでは弱い動物であり、人と人が関わりを持つことにより相乗的な効果を発揮して、最大の社会的な利益をもたらすものかもしれません。


情報化社会の進展と相まって、今まで積み上げてきた社会の枠組みを大きく変えて行かなければならない段階に差し掛かっているものと考えています。コロナ禍がそれを更に助長しているのではないでしょうか。企業セクターにおいても、人的資本、物的資本、貨幣資本を集中させて規模の経済を追求する現行体制が必ずしも今の時代に則しているとは言えません。


いま問われているのは規模ではなく、個が持つ力、個と個が強調することにより発揮される相乗効果だと思います。これからの社会に付加価値を生み出す力の源泉は、個々人が持つ創造力なんでしょう。創造力とは、個人が様々な経験を通して会得する経験知=暗黙知によって発揮されるものであり、経験知に基づいて五感をフルに活用した時に発現する閃きです。


そして、創造力とは独り佇んでいても生まれるものではありません。自分以外の他者との対話を通して経験値が刺激されものであり、未だ言葉にできない新しいアイディアや考えといった暗黙の知識を他者との対話を通して言語化して共有知にまで高めていくプロセスであるということが出来ます。既定の概念にほんの少し新しいアイディアを付け加える作業です。


その様に考えますと、人間は何ものにも捉われない居心地よいコミュニティの中で自由気ままに交流するときに、最も創造力を発揮できるものだと考えます。その様な社会の枠組みを共創社会と言うのであり、それは正しく社会関係資本を高めていくことに他ならないと思います。だからこそ希薄化しつつあるコミュニティを再度構築していく必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
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