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スタートアップと市民起業!

皆さん、おはようございます!
仕事を通して、自分の年齢では考えられないような、若くして優秀な方にお目に掛ることがあります。時代の一歩先をきちんと捉えながら明確なビジョンを持ち、本業を持ちながらにして副業で自らの事業を起そうとしている姿は、来るべき社会を垣間見た様に思います。



同じ事業を起すにも、その目的により意味合いが随分と異なるように思います。スタートアップは、社会的なイノベーションを捉えてビジネスモデルを模索しながら早期にエグジット(=株式公開や事業売却など)を目指しているのに対して、市民起業は必ずしもエグジットを目的としている訳ではありませんが、地域の課題を解決すべく社会的な事業と言えます。


どちらが正しくて間違いであるかということではなく、創業者の事業に対して持つ意味合いが、前者は起業すること自体が目的化している響きを持つのに対して、後者は事業を営むこと自体が目的となっている様に受け止められます。また、前者が先端技術に裏付けられた尖った事業であるのに対し、後者が創業者の経験知に基づく堅実な事業である様に思えます。


何れの形態であるにせよ、事業を営むからにはそれを営む意味合いとして理念(=ミッション)に共感を持てるか否かが大切だと思います。同じ起業であっても、起業という仕事の意味がその創業者の人生観に裏打ちされた自己表現の一手段であり、それが社会に受け止められなければ成功には覚束ないと思います。起業は地に足が付いている必要があるでしょう。


最近では、スタートアップを支援する企業として、アクセラレーション(=事業化を加速させるプログラムを提供)サービスやイノベーションコミュニティを促すオフィスサービスなどが出現しはじめています。スタートアップとは、その様なお膳立てが整って初めて成長が促されていくものかもしれません。これも時代の流れの一端を垣間見る様な感じがします。


これに対して、市民起業を支援する草の根的な枠組みが遅れている様に思えます。地域が持つ資源に焦点をあて、それを活かして地域の課題をいかに解決していくかという視点が欠かせません。それと同時に、実際に起業をしようとする人の経験知を見極め、それをどの様に事業に結び付け、無理なく事業を立ち上げて行くコーディネーター的役割が必要でしょう。


時代の流れを良く俯瞰してみますと、確かにいまの成熟化した産業や企業を代替する様な新たなスタートアップが待望されていることは理解できます。しかし、社会に本当に必要とされているのは、先端技術を裏付けとした未来都市ばかりではなく、もっと人間臭い日々の生活の中から滲み出していくような課題を拾い上げて行く方が現実的であるように思います。


確かに技術革新が社会を変革し、私たちの生活パターンを変えて行くものだと思います。しかし、それはマクロ的にみればその様になっているのでしょうが、実はもっとミクロ的な変化の積み重ねが結果的に社会を揺り動かすことに繋がっているものと思います。もっと人間の心理に目配せをして、何が精神的に豊かな生活なのかを考えてみる必要があるでしょう。


私たちは、産業革命を思い起こし、情報革命が社会の更なる近代化を促すものと錯覚しているのかもしれません。それによって人間自身が本当に精神的に豊かになれるのかどうか取捨選択していくのではないでしょうか。いま人々が求めているのはあらゆる点において自分自身にとっての「意味」であり、情報技術の進展がそれを促しているのもまた事実でしょう。


今日もありがとうございます!
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