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生きる「意味」を考える!

皆さん、おはようございます!
農林水産牧畜業といえば大地の恵みを享受する、一次産業における代表的な産業だと思います。いま、後継者不足もありこれら産業から離れる従事者が後を絶たない状況にあります。
知人の老翁は、これら大地を取得し続け、後世にそれら産業を再興する夢を託しています。



いま空前のアウトドアブームが到来しています。コロナ禍の影響もあり、人混みを避けて静かに自然と向き合い、自分を見つめ直してみたいという心理が働いているものと思います。
真夏の暑さも過ぎ去り、これからが本格的なキャンプシーズンとなります。焚き火で暖をとりながら語らいあ会う時間は、日頃の喧騒を忘れさせ、素の自分に立ち戻らせてくれます。


それだけ今の社会は、機能分化され過ぎた複雑な仕組みの中で、人々が機械に組み込まれた歯車のような活動を強いられているのかもしれません。そんな社会に疲れた時、大自然と対峙することは、忘れがちな大自然に育まれて生きていることを思い出させてくれます。経済の本質は、人間と自然との相互作用の中において資源を活用することを起源としています。


人間は日々の生活の中で、生きるために「しごと」をするものであり、それは単に糧を得るため以上に、生きる「意味」を考え続けることではないでしょうか。社会で人々が息苦しさを感ずるのは、一心不乱に利益(=糧)を上げることばかりを追い求める企業に大方の人々が雇用される立場にあり、物事の意味や本質に触れられなくなっているからだと思います。


日本の伝統工芸品などは、昔からの生活において必要とされるモノを代々受け継がれた職人技を持つ人々により研ぎ澄まされてきた商品であり、そこには消費者と供給者(=作り手)間の相互作用を通した意味が存在するものです。供給者も、その生活シーンにおける商品の意味を熟知した上で、時代の移り変わりを感じながら丹精をこめて製作しているでしょう。


これに対して、いまの大企業を中心とする商品の供給体制は、最近でこそマーケットインと言われるように顧客の声に耳を傾ける様になっていますが、大量生産大量消費型の機械的で味気ないものになっており、ややもすると供給者側が商品を消費者に押し付けている様にも感じます。機能性を重視したそれらの商品からは、商品の意味が伝わってこないものです。


これからAI(=人工知能)の進歩により、モノの生産に人が介在しなくなっていくものと思います。それは益々、商品の機能性を追求していくことなのかもしれません。その様な中、情報化社会の進展により、その様なモノに飽きたりた人々が伝統的で意味ある商品を目にする機会が増え、それを見直し買い求める動きが顕在化しつつあるのかもしれません。


信州の林業会社でECを活用した薪販売の試みが為されています。アウトドアショップに行けば廉価に手に入りそうなものですが、そこの薪はサクラ、ニセアカシアといった樹種に拘り、自分たちで選んだ樹木を切り倒し、商品としての薪として加工しています。その様子をインスタグラムなどで訴求していることが功を奏して、右肩上がりに販売が増えています。


商品を供給する側の拘りや思い、そしてそれを受け止める側の生活における拘りや思いが双方にとって通じ、信頼感が醸成されるものだと思います。商品供給者も商品消費者も生きて行くための思い、「意味」があることを私たちは忘れてはならないと思います。生活の大部分を占める仕事の「意味」を共感し合うことが必要な時代に差し掛かっていると思います。


今日もありがとうございます!
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