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FabLab!

皆さん、おはようございます!
今日から、また忙しい一週間がはじまります。先週も出張があったりしまして、気が付けば金曜日になっていたという感じでした。この土曜日、日曜日に普段出来ない書類作成などの大方の仕事に目処を付けましたので、今週を乗り切れば忙しさも一段落することでしょう。



FabLab(=ファブラボ、fabrication laboratory)という施設をご存知でしょうか。3Dプリンタやカッティングマシンなどのデジタルファブリケーションという多様な工作機械を備えた施設です。世界中に存在し、市民が自由に利用でき、大量生産・規模の経済といった市場原理に制約され、いままで創り出されなかったものを創ることが可能な施設です。


ファブラボは、個人が自らの必要性や欲求に応じて、そうしたモノを自分たち自身で作り出せるようになるような社会をビジョンとして掲げており、それを「ものづくり革命:第2次産業革命」とも呼ばれています。デジタルファブリケーションを使えば、高い品質を持った自分ならではのオリジナルな一品(=単一生産単一消費)を創ることが可能となります。


このファブラボとの出会いは7年前に遡ります。情報技術の進展により、様々なデジタルファブリケーションが世に出現し、それを巧みに操る個人があたかもメーカーの様にモノづくりが出来る環境が整ってきたころからメーカーズと呼ばれる人々が世界中に現れ始めてきました。そんな時代の流れを目の当たりにしてFabLab渋谷へ訪問した記憶が残ります。


現在、日本国内に16ヶ所のファブラボが存在しており、その他にもロフト並びに蔦屋書店が運営するT-SITEなどにファブラボコーナーが設置されています。ファブラボではありませんが、自らもメーカー以外の企業がオリジナルの情報機器を少量作りたいという要望に応えるべく、少量多品種の製品を受託生産する事業を営んでいたことが思い返されます。


これからの時代、やはり情報技術革新により、大手企業に委ねられ機能分化していた生産活動が、いま一度、家内制手工業ではありませんがデジタルファブリケーションを駆使したメーカーズたちという生産消費者(=プロシューマー)の手により取り戻されるのではないかと思います。隔てられた生産者と消費者の距離が徐々に狭まってきているように感じます。


これは何も工業製品の生産に留まることなく、昨日のブログで記事にしましたシェアキッチンにおけるプロとアマチュアの間に存在する料理家にも同じことが言えると思います。商品の供給者と消費者の境目が徐々に曖昧になり、消費者であってもその得意なこと、専門性を活かして商品を供給する立場に置き換わりスモールビジネスを営んで行くことが可能です。


この点が、これから本格的に到来する情報化社会における、大きな生活習慣の変化であると捉えることが出来ると思います。これまでの社会では、ヒト、モノ、カネを企業に集中させることによりスケールメリットを追求して大量生産大量消費する枠組みがあたり前の様に受け止められてきましたが、これからは「集中」ではなく「分散」の時代になるでしょう。


このことは私たちのワークスタイル、ライフスタイルが大きく変わることを意味します。今まで蓄積してきた社会の仕組みも大きく変えて行かなければいけないでしょう。ある意味、これからはリノベーション社会と言えるかもしれません。既存の社会資源を活かしながら、それを新たなシステムへと変革していく必要があり、そこに新たな事業機会が存在します。


今日もありがとうございます!
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