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これからのCFO!

皆さん、おはようございます!
長年CFO業務に勤しみ、いまはCFO専門人材紹介事業を経営されている大先輩に、近況報告の為に久しぶりにお会いしました。最近「CFOの履歴書」という書籍を出版されており、CFOとしての業務のあるべき姿について話しに花が咲き、大いに盛り上がりました。



CFO(=Chief Financial Officer)とは、企業における最高財務責任者を指します。欧米企業では従来よりあった役職であり、日本ではCFOに近い業務を担う役割として管理本部長、財務部長や経理部長が上げられます。最近では、日本でも企業価値向上の必要から、CFOという役職を設ける企業が増えているということができます。


大手企業のCFOは、財務部や経理部といった割と狭い範疇の部署を管掌しながら、主に企業の財務戦略の立案から実行までを一手に担っています。株式を公開(=IPO)を目指しているベンチャー企業などのCFOは、これにIR部門、経営企画部門や人事部門なども管掌しながら、株式の公開準備の為に必要な業務の責任者としての役割も司っていきます。


CFOの役割が企業価値(≒株価)を最大限に高めて行くことから、主に株式を公開している企業、または公開準備している企業に必要とされている職責だということが出来るかもしれません。しかし、最近では企業価値を高めて行くためには、利害関係者としての株主のみならず、もっと広く利害関係者を捉えて行く必要があると受け止められつつあります。


必ずしも企業をファイナンス理論の観点のみならず、企業が未来永劫存続していくためには環境問題にも配慮する必要があり、一企業市民として営利を追求していくためにはお客様や取引先といった利害関係者と共創していく必要もあります。その様な観点から、これからのCFOは、ファイナンスに限定されない広い視野を持つ必要があるといえるでしょう。


また、その様に捉えて行きますと、CFOを必要とする企業は株式を公開している企業やその予備群に限定することなく、もっと広く中堅企業や中小企業にも必要とされているものと思います。これらの企業は、売上を上げることに追われるがあまり、管理業務がお座なりとなってしまい、計画的(=戦略的)に会社の進路を導いていくことが出来ないでいます。


折角、汗水を垂らして事業に邁進するのであれば、もっと効果的にそのエネルギーを活用すべきだと思います。中堅企業や中小企業の経営者の理念やビジョンを実現する片腕として、管理業務全般をCFOがサポートしていく必要があるでしょう。それだけでも、これら中堅企業や中小企業は、自身の固有事業資源を活かしながら、劇的に変化を遂げると思います。


その意味でCFOの役割は、会社や事業の戦略(=計画)に起点を置きながら財務経理、人事、総務、法務、広報といったバックオフィス全般を管掌し、会社や事業の戦略を描きつつ正しい方向へ誘導し、経営効率を高め企業の社会的な価値を向上させていくものだと思います。要は、マネジメント全般を司っていくことも期待されているのではないでしょうか。


本来、株式公開企業やその予備群でのCFO経験者が中堅企業や中小企業のCFOとして流動化すれば良いと思います。その為には、CFO経験者自ら専門特化された業務範疇を広げて行く必要もあるでしょう。あまり狭い世界に固執することなく、持てるM&Aやアライアンス経験をも活かして、他社と連携を図りながら新たな事業を創出しても良いと思います。


今日もありがとうございます!
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