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サード・プレイス!

皆さん、おはようございます!
大手企業に勤める方とお会いすると、社会的な地位の格差にも似た感じを受けとることがあります。確かに大手企業というステータスに身を守られた方々は、バリっとしたスーツを身に纏い勢いがありますが、どことなく言葉が軽く線が細く見えるのは気のせいでしょうか。



今までの日本の社会の成功は、明治維新以後、欧米の文明を模倣しながら様々な産業を採り入れ、それを日本人ならではの几帳面さと勤勉さで、ご本家以上に効率的で最適な商品を作り出してきたことにあると思います。敗戦でものが不足する我が国は、欧米諸国に追いつき追い越せの一念で、国民が一丸となってモノづくりに邁進してきたことが強みでしょう。


その過程にある人々は、ハングリー精神旺盛に喧々諤々と議論を繰り広げ、切磋琢磨しながら新たな社会を夢見て邁進してきたものと思います。しかし、世の中にモノが満ち足り、欧米よりキャッチアップすべきことが減っていく中で、標準化といった効率性を追求し続けたあまり、結果的に企業組織を無機質で味気ない成熟化した官僚組織へと追いやっています。


高度経済成長下の日本は、社内におけるルールも緩やかであり、そこで働く人々も伸び伸びとしていたものと思います。生活時間の大部分をその様な職場で過ごしている訳ですが、その時代の職場は個々人の経験知を存分に生かしながら、かつ人々が自由に意見交換をしながら個人の経験知を組織の形式知としていく創造性に富んでいた環境であったと思います。


その様な伸びやかさが、いまの社会に欠如してしまってるが故に、閉塞感が漂っているものと思います。確かに、模倣すべき目標がなく、先行きが見通せない中で自ら目標設定をしながら突き進んで行くためには、社会の状況を見極めながら内発的に将来像を描いていく創造力や構想力が必要であることはこれまでも何度か触れて来ています。夢を描くことです。


創造力を高めて行くには、自らの経験知を礎として自問自答を繰り返しながら哲学を深めて行くこと、すなわち暗黙知を鍛え、自分ならではの未だ言葉にならない暗黙知を他者との遣り取りを通して、コンセンサスを得ながら言語化していくプロセスを抜きには考えられないと思います。今の社会は人間関係が希薄化し過ぎてその機会も少ないと言えるでしょう。


職場においても縦割りの垣根が高くそびえ立ち、自宅に帰っても食事を摂って寝るだけの生活では、じっくりと他者と交わる時間もないほど生活の余裕がなくなってしまっています。サラリーマンが帰宅途中に寄り道することも憚られています。これからの変革が求められる時代においては、まずは職場環境、家庭環境から変えて行かなくてはならないでしょう。


それと同時に、職場や家庭とは異なる、人々がくつろぎながら自分を見つめ直すことのできる心地よい第三の環境(=場、空間)が必要だと考えます。その様な環境の中で、普段、交わることのない人々が気軽に会話をしながら互いに暗黙知を交わし、形式知を創出していくことが望まれると思います。その様な意味で、これからの社会に共創の場が必要でしょう。


地域や街といったオフライン上に、そして今の情報化社会ではSNSといったオンライン上で共創の場が育まれていく必要があります。それは営みや生活といった共通の目的の為かもしれません。その糸口がいまの社会に現れつつあるように見受けますが、誰かがその様な場であり空間を創り出すことによって、着実に社会は変わり行くように思えてなりません。


今日もありがとうございます!
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