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共感財務!

皆さん、おはようございます!
知人の紹介で貿易事業を営む若き経営者にお会いしました。6年前に創業65年にもなる事業を先代から承継し、今では新たにヘルスケア関連の事業を立ち上げ、傾注しているそうです。そうやって事業が受け継がれながら、伝統が築かれていくものかもしれません。



私の好きな本の一冊に飯田美樹さんの「カフェから時代は創られる」があります。カフェ文化の根付いたフランスやイタリアでは、テラス席をもつオープンカフェが、人々を受け止め、つなぎ、街のにぎわいを創出する拠点として機能してきた歴史を教えてくれます。人々はカフェを通して、夢を語り、共感し合いながら明日への活力を育んでいるようです。


今という時代は、何かというと標準化された枠組みの中で機能性を重視する帰来がありまが、あまりそれに捉われ過ぎてしまいますと人間だけに宿る自由な創造力が委縮してしまう様に感じます。私たちが豊かさを実現する為に創りだしたはずの社会のシステムに、私たち自身が組み込まれてしまい、どこか息苦しさにも似た矛盾を感じてしまうでしょう。


そんな社会の課題に多くの人たちが気付き始めているものと思います。一人の力では抗しようのない社会の慣習化された圧力に対して、それを是正しようという動きが垣間見られるようになりつつあります。行き過ぎた資本の論理に対して、本来あるべき新しい貨幣の意味を見出そうとする者、一市民であるべき企業の理想像を追い求めようとする者など。


その様な時代の端境期にいるにも拘わらず、未だ企業財務のあるべき姿を描き切れていない自らの現状に些か腹立たしく思うことがあります。本来、企業財務というものは事業を表現するための言語にしか過ぎませんので、これからの社会に望まれる理想の企業像を見つめつつ、もっと自由にその全体像を鮮やかに描き出して行く必要があると考えています。


業績という単に上面の数値の良し悪しのみで、表面的に企業が評価されることが多いと思いますが、私たちが本当の意味で受け入れるべき企業というものは、私たちの営みと同じ視線で社会に貢献している企業のことだと思います。その意味では、企業規模が大きいということではなく、時代の変化に対しても柔軟に変わり得る企業である必要があります。


その点、老舗企業は、長年築き上げてきたノウハウに固執し続けるだけではなく、時代の風を肌で感じ取りながら変えるべきところは変え、残すべきところは残しながら、自らを活かし続けているという意味では、時代に対する審美眼と伝統を貫き通す力強さを兼ね備えているものと思います。誠実さとひたむきさと言い変えることが出来るかもしれません。


その様な企業に、多くの人々は共感することでしょう。やはり企業の使命とは、社会の課題を見出し事業を通して解決して行こうとするものです。何を解決すべきテーマとして掲げるかは、各々の企業によって区々でしょう。翻って、事業というものは、個々人の思いによって司られるものであり、それに参画する人々の生き様が色濃く反映されるものです。


少しでも多くのその様な個性的企業が増えていけば、社会も大きく変わり行くと思います。一朝一夕には出来ないかもしれませんが、その様な可能性を秘めた中小企業も必ずしも少なくないと思います。その様な企業を見い出し、現代の資本の論理や規模の経済といった価値観に屈することないよう見守り、社会に知らしめて行くことも大切なことでしょう。


今日もありがとうございます!
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