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ギグワーカーの宅配便!

皆さん、おはようございます!
社会の価値観、慣習が大きく移り変わる中で、様々なものが情報技術と融合し新たな生活の豊かさを享受しながら、人間の精神的豊かさを追い求めるようになっている様に感じます。それにともない街のあり方も人々に開放された晴れの場へと趣きを変えて行くでしょう。



セイノーホールディングス(=HD)は、玄関などに荷物を置く「置き配」に特化した宅配事業を2020年内に東京や大阪など主要都市で始める計画です。ネットを通じて仕事を請け負うギグワーカーを活用し、2021年以降は福岡などにも広げるそうです。新型コロナウィルス流行にともなう宅配便需要の伸びに対応することが背景としてあります。


通販大手フェリシモなどと共同で設立した宅配事業会社「LOCCO(=神戸市)」が事業を担います。東京から大阪といった主要都市を結ぶ輸送は、セイノーHD傘下の西濃運輸の物流網を使い、各地域で最終配達先に届ける「ラストワンマイル」の輸送は、ポスティングなどを手掛けるリビングプロシード(=東京都港区)の配送網を活かす計画です。


同社は全国に中小の配送事業者など、ギグワーカー約1万人とのネットワークを持っており、9月にセイノーHDの宅配子会社がリビングプロシードの全株式を取得します。LOCCOは、ネットで空いた小型トラックを募り、西濃運輸の荷さばき所から個人への輸送を委託し、再配達をしない「置き配」に絞って配送効率を高めて行くそうです。


2020年内に首都圏のほか大阪と名古屋で、2021年春には札幌や福岡でサービスを始める予定です。今後、複数の通販事業者と提携し、2021年春に全国で計600万世帯ほどカバーする計画です。宅配ラストワンマイルの輸送が、宅配会社の採算の足枷となる中で、ギグワーカーを起用した新たなビジネスモデルが今後、注目されるところです。


今まで宅配ビジネスといいますと、各物流会社が独自にラストワンマイルの物流網を築き運営してきましたが、ドライバーの不足や増える留守宅への再配達問題などで、宅配便需要の著しい伸びに対応しきれないでいました。非効率なラストワンマイル物流網を再構築することは、何れの企業にとっても喫緊の課題であり、自前主義に拘っていられません。


その様な中、アマゾンジャパンが中小配送事業者やギグワーカーとのネットワークを独自に構築しはじめ、既に置き配による配送網を確立しています。今回のセイノーHDの取組みは、アマゾンジャパンのそれを模倣する形で始めるものと推測できます。そもそも、供給者と消費者の境目が曖昧になりつつある社会の中で、理にかなった取り組みでしょう。


ギグワーカーという呼び名からは、若い定職に付かないフリーターをイメージさせますが、これからの少子高齢化時代の到来を踏まえますと、シニア世代に無理のない範疇で居住地域で行える仕事を作りだして行くことにも通ずるでしょう。自らの地域内ラストワンマイル物流をそれらシニアに担って頂いたら、地域内で経済が循環することも考えられます。


その時に、地域の利便拠点であるコンビニを配送拠点として位置付けてはどうでしょう。これからは、コンビニも宅配を行う時代ですし、自店舗の商品を配達するだけではなく、一緒に他社のお届モノも配達すれば効率が上がると思います。縦割り分業となった社会の弊害をいま一度見直し、生産消費者の立場から効率を考え直しても良いものと思います。


今日もありがとうございます!
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