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ビジネスモデルの「型」!

皆さん、おはようございます!
私の知人に八王子で板金工房をやっている方がいらっしゃいます。もともと美術大学で油絵を専攻し、高校で美術の教師をされていた変わり種で、今は板金の世界に魅せられ、様々な作品を制作しています。その身体に刷り込まれた経験知に素晴らしさを感じます。



人は各々、長年仕事で身を置いてきた様々な得意業界や分野を持っていると思います。新しく事業を起そうとするとき、自らが熟知した業界や分野において起業することが、最も成功させる確率が高まるでしょう。何よりも増して、その特定の業界や分野における人脈を活かせ、またその特定の業界や分野における問題点を肌感覚で理解しているからです。


そしてまずは、①誰をお客様として捉え、②どの様な商品を提供することにより、③お客様はどの様なメリットを享受するのかを構想することが起業する際のスタートになると思います。その上で、自ら構想した仮説が正しいのか否かを実際にマーケットにいる想定されるお客様に対して、ヒアリングを通して確認していくプロセスを踏む必要があります。


そして、商品のプロトタイプを作成し、より具体的にお客様の生の声を聞きながらビジネスの構想を段階的に深めて行く必要があります。それと同時にそのビジネスをどの様な取り組み(=事業構造、ビジネスストラクチャー)で成立させて行くかを考えて行く必要があります。自分の得意なことを活かし、お客様へどの様な価値をどの様に届けるかです。


その様なことを考えて行くことがビジネスモデルと言われるものですが、そのビジネスモデルを精査して行きますと、一定のビジネスモデルの「型」に収斂していくことに気付かされます。例えば、分かり易く飲食業について考えますと、必ずしも店舗を構えて、自らが厨房に立ちオーナーシェフとして料理を振舞うばかりが飲食業ではないと思います。


長年、飲食業に関わり様々な業態の店舗に精通しているなら、ホットペッパーの様にお客様に対して様々な飲食店の情報を提供して集客代行することも考えられます。また、自ら厨房に立っていては規模の経済を追求できないため、料理人を囲い込み自宅や会社のパーティーなどにケータリングで料理人を手配し派遣するビジネスも考えられると思います。


更には、祇園のお茶屋のように自らは店舗しか持たずに、そこに仕出し懐石料理や芸妓をコーディネートし商品として提供することも考えられます。その他にも、時間帯により業態を変えるシェア店舗、飲食店開業支援、食材の卸価格を比較した情報を提供するなど様々です。敢えてこれらにビジネスモデルとしての型に名前を付けたら次の通りです。


①自己能力(個人事業主)モデル、②販売代行モデル、③仲介モデル、④プロデュースモデル、⑤価値転換モデル、⑥パッケージモデル、⑦情報整理モデルです。いずれも各々のビジネスを成り立たせている法形式で考えると理解し易いかもしれません。GAFAについても、それぞれのビジネスモデルに当て嵌めて考えますと、分かり易いと思います。


アップルは自己能力モデルに、グーグルは情報整理モデルに、FaceBookは仲介モデルに、そしてアマゾンは販売代行モデルに当て嵌まります。ビジネスモデルありきで、新たなビジネスを構想することは良くありませんが、おぼろげながら対象顧客、商品、顧客メリットが見えてきた段階で型にはめて整理することは大いに役立つものと思います。


今日もありがとうございます!
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( ↑ HPをリニューアルしました)

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