誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

保育園ファンド!

皆さん、おはようございます!
ブログ記事の最後に、いつも会社のURLを掲載させて頂いておりますが、創業以来のホームページで人様にお見せするには恥ずかしい内容で、リニューアルに着手したのがこの春先でした。ようやく満足のいくホームページが完成し、公開させて頂いております。



複数の投資家から集めた資金を事業や資産運用に回し、その利益を投資家に分配する仕組みを持つ「ファンド」ビジネスについて、その運用先が多様に広がりつつあることを感じます。これまでなら、マンションやオフィスビル、ホテルなどへ投資運用する不動産ファンド、スタートアップ企業などで投資運用するベンチャーファンドなどが一般的でした。


最近では、コロナ禍の影響もあり、これらのファンドへの需要が低迷しており、行き場を失ったマネーが新たな投資先を求め、また時代の変革期の中で新しい資金ニーズが生まれつつあり、今までなかったファンドが生まれつつあります。コロナ禍の影響を直接受けてしまった、業績悪化著しい旅館再生ファンドなども一つの事例だということができます。


そして、都市部における保育園や保育士の不足で、依然として高水準にある待機児童問題を捉えて、保育園に特化したファンドなど、社会問題を解決する為に複数の投資家から集めた資金を有効に社会に還元し、運用していこうとするファンドビジネスの動向は、今までの資本の論理とは異なる、新たな共感資本とでもいうべき兆しを感じざるを得ません。


保育園ファンドを組成するのは、不動産ファンド運営のA.P.アセットマネジメント(=東京都千代田区)とコンサルティング会社の、あかるいみらいアセット(東京都港区)であり、都心で駅から近い不動産物件を取得し、保育園に長期的に貸し出す仕組みで、まずは6ヶ所の保育園を約50憶円のファンド資金を組成し投資運用するそうです。


現在は、オフィスなど別の用途に使われている不動産について、保育園に適している物件を取得したり、新たに建設します。取得した物件を民間の保育園運営会社に周辺相場と同等の家賃水準で貸し出します。保育園は補助金もあるため、投資用資産としても長期的に安定した収入を期待できるとしています。都心には待機児童が多い地域も残っています。


ファンドビジネスは、投資家から預かった資金を資産運用し、そこでの利益を投資家に分配することを使命としているため、運用する資産が目減りしたり、分配が出来ないなどの不測の事態を避けなければならない制約があります。しかし、その様な制約をも投資家と共有しながら、社会的に意義のある投資先に資金を向けていく必要があると思います。


その様な制約を度外視しては、金融秩序を維持できなくなってしまいますので、その範疇の中でリスクを回避する仕組みを考えることにこそ、生きたお金の使い方ができるというものでしょう。今般の保育園ファンドでいえば、コンサルティング会社を保育園事業のマネジメントとして組み込むことにより、そのリスクを回避していることが窺い知れます。


リスク回避する方法として、投資先である事業そのもののリスクを軽減する方法と金融側が金融工学を駆使して軽減する方法があると思います。大切なのは、それらの手法を用いて、いままでタブーとされていた新たな社会のニーズに応えていくことでしょう。地域の課題をファンドで解決していく地域ファンドがもっと広がりを見せても良いと思います。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp
( ↑ HPをリニューアルしました)

×

非ログインユーザーとして返信する