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これからの共感資本!

皆さん、おはようございます!
古巣の会社の元同僚に、とあることでお世話になったお礼にご挨拶にお伺いしました。時には気の利いたものをと[GRAMERCY]NEWYORKのチーズケーキを持参しました。これが皆様方に好評だったようで、後からお礼のお電話まで頂いてしまいました。



これまでの金融サービスは、資本の論理が最優先されてきたと思います。そればかりか私たちの価値判断の中に、深く資本の論理が根付いてしまっており、それが一般的な社会の慣習として受け止められしまい、疑問を持つことすらなくなってしまっている現実があります。資本の論理は、あくまで一つの価値判断の側面であることを忘れてはいけません。


「お金はお金を生み出すところに流れていく」これが資本の論理です。ROE、ROIC、CCRなど、ファイナンスの世界では投資リターンに関する金融測定技法の研究がなされ、実際に現実の経済社会においてそれら尺度に基づいて投資判断がなされています。
資本は、少しでも実質的な意味でリターンの多い金融商品へと向かい流れていきます。


ここでの実質的なという意味は、金融商品というものは「リターン」と「リスク」という二つの変数を持ち合せており、それらが互いに影響しあい実際の手取額が決定されるということです。金融工学の世界では、このリスクをポートフォリオによりコントロールして軽減させることで、いかに実際の手取額を増やすかということに日夜明け暮れています。


しかしです、いかにこのリスクを分散させたところで、それは金融経済側での話であり、実体経済側に存在するリスクが無くなる訳ではありません。経済とは実体経済と金融経済が表裏一体となって成り立っていますが、あくまでも金融は実際の営みがあって初めて役立つものであることは忘れてはなりません。全ての金融商品は人々の営みに収斂します。


日々の事業、仕事、生活といった中におけるリスクというものは、その現実の営みの中で経験知を積上げることにより軽減して行かなければならないものです。大手企業であれば多くの専門人財を配することにより、個人事業ならば自らの専門とする領域を深めることにより、それを達成することができると思います。それは人間の暗黙知が成せる技です。


だから金融経済におけるリスクヘッジが無用の長物であるとはいいませんが、金融経済側にいる方々も数字という商売道具の表には、その様な日々の営みにおけるリスクコントロール機能にも目を向けていく必要もあるでしょう。リスクとは人々が生活の中で受容、軽減していくものであり、吸収しきれないリスクを金融の力で補う仕組みが理想でしょう。


今まで人々の価値観はお金に目を奪われがちでしたが、日本でも20~30歳代のミレニアル世代を中心に精神的な充足に傾き始めているようです。成熟した社会になればなるほど、人間は他人に役立つことで達成感を得るものだと思います。時代の変革期において、社会には様々な課題が目立つようになり、私達はそれを解決していかなければなりません。


その際にリスクを受け入れながら、人々は前進あるのみです。これからは、人と人がつながっていく時代であり、それら人々を惹きつける源泉は共感だと思います。その様な人々の行動に共感しながら、金融サイドも共にリスクをとっていくべきでしょう。共感資本とは、理想とする夢を実現していく過程で各々がリスク許容度を広げて行くことでしょう。


今日もありがとうございます!
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