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不動産事業のこれから!

皆さん、おはようございます!
長いお盆休みに入りましたが、飛行機や新幹線の利用率は軒並み昨年比大幅ダウンで空席が目立つようです。それに比べて近所の幹線道路は大渋滞で、多くの方々は遠出を避け、近場の外出ですませているようです。コロナ禍の影響は様々なところに出ています。



本格的な高齢化社会の到来、コロナ禍の影響を背景とした在宅ワークや居住地の考え方の変化の芽生えや新常態の模索など、不動産事業を営む企業にとっては受難の時代に突入するように思えます。秋口以降、景気が相当に落ち込むことを考慮しますと、不動産事業に関わらず、隣接事業領域である建設事業もその煽りを受けるのではないかと思います。


不動産事業と一重に言えども、その領域は非常に多岐に渡ります。いままでの不動産事業の収益の柱は、やはり不動産開発であり土地の上に新たな建物を建設し、分譲するなり不動産会社が保有を続けたまま賃貸することでした。その後、不動産の金融商品化によりアセットマネジメントやプロパティマネジメントという新しい事業領域が生まれています。


一方で、古くからある領域としては、不動産の売買や賃貸において売主/貸主と買主/借主を仲介する事業、不動産を管理する管理事業なども存在しています。いずれの事業領域にも共通しているのは、土地や建物というハードウエアを事業の対象としていることです。しかし、それも大手企業による本社機能縮小などで市場が縮小するものと思います。


ここに来て、いわば時計の針が逆回転するが如く、不動産領域の各事業は多大な影響を及ぼすことが考えられます。首都圏を見れば、未だ高層オフィスビルの新築ラッシュが続いていることを考えれば、入居するテナントが減少するなかで需給関係が大きく緩み、周辺の既存ビルにまで影響を及ぼすことになると思います。首都圏の空洞化が進むでしょう。


その様な中で不動産事業者は、何処を目指していくべきでしょう。その答えとして私は、既存建物のリノベーションは勿論、不動産事業者自らがコワーキングスペースのような時代を見据えたオペレーション事業に新たに取り組んで行く必要があると考えています。ハードウエア一辺倒であった構造からソフトウエアへ業態を転換していく必要があります。


不動産企業が保持する法人、個人の顧客基盤が最大の事業資源であることを考慮致しますと、いままでの旧態依然とした不動産事業のあり方に拘り踏襲しているばかりでなく、その顧客基盤を直視してどの様なサービスが求められているのかを真摯に受け止めて新たな事業を創出していく時だと思います。スタートアップ企業の成長支援も良いと思います。


お客様のニーズは、立地の良い洗練された煌びやかな建物に入居することではなく、その建物の中でどれだけ付加価値の高いコンテンツとしてのソフトウエアを享受できるかの方にウエイトが高まりつつあります。いま社会で希薄となっている、地域のコミュニティを再興させることに不動産事業としてインシアチブをとっていくことでも良いと思います。


某集合住宅を提供するハウスメーカーでは、自社で賃貸管理を行う入居者向けに、買い物代行や家具定額利用などの生活を手助けするサービスを紹介する取り組みを始めるそうです。居住するお客様にとって便利なサービスを提供するプラットフォーマーになることも、これから大激震が起きると考えられる不動産事業における一つの活路だと思います。


今日もありがとうございます!
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