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中小企業のファイナンシャルプラン!

皆さん、おはようございます!
仕事を通して様々な方との出会いがあります。その出会った方とのお話しを深めて行きますと、その方もまた自分では持ち得ないような様々な人脈をお持ちであることに気付きます。お互いの知人関係を紹介しあいながら事業に繋げていくことの大切さを痛感します。



企業というものは、個人の生計とは区分された一つの主体として財産管理されることがあたり前のこととして理解されています。株式を公開している大手企業の場合、その企業の株式を所有するのは多くの機関投資家や個人株主であり、それら株主によって企業が所有されているので、社長といえども企業からサラリーを貰う雇われの身であるといえます。


企業の営利活動と社長の私生活における生計とは明確に線引きが為されており、そこに疑問を抱く余地は全くありません。時として、社長という権利を乱用し、私的に企業の利益を流用する経営者が散見されますが、それは稀に見る例外といえるでしょう。普通なら、大手企業の社長は自身が統治する企業経営のことだけに傾注していれば良いわけです。


しかし、これが中小企業の様にその企業の株式の大方を社長個人が所有している場合、その景色が大きく一変してしまいます。確かに法制度上の必要から、個人の生計と企業の財産管理は明確に線引きが為されていますが、その中小企業のオーナーという立場であるが故に、資金が不足すればオーナー自身が補填するなどして全責任を負わざる得ません。


建前上は企業経営と社長個人の生計は区分されている訳ですが、実質的には一体不可分の関係であることを認識する必要があると思います。株主の責任は、出資した株式の範囲を限度とするとはいっても始まりません。その意味で、最近感じていることですが、対象企業のことばかりでなくオーナーの生計にまで目配せをする必要があるということです。


中小企業の創業、事業承継、事業再生などの支援をさせて頂いておりますが、それら業務にばかり傾注することなく、オーナー個人の収支・負債・家族構成・資産状況なども踏まえて、住居・教育・老後など将来のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う、いわばファイナンシャルプランニングをも見定めなければ片手落ちと感じます。


本来、中小オーナーは私生活の将来設計と自分の会社の事業計画とが両輪としてベクトルが一致していなければ、本当の意味での豊かな生活を営んで行くことは出来ないのではないかと思えるからです。特に事業承継や事業再生というフェーズにある中小オーナーを見ていますと、残念ながら計画的な将来設計が整理できていないと言わざるを得ません。


特に今般のコロナ禍の影響により業績不振に陥っている中小企業は多いものと思います。
想定外の不慮の出来事に対して、一緒になって新しい事業モデルをつくっていくことも必要ですが、それとともに中小オーナーのライフプランをも考慮に入れなければ片手落ちであることに気付かされる次第です。そこはやはり私生活という基盤あっての事業です。


理想を言えば、創業をしようとしている方々に対しても、私生活で思い描いているプランを踏まえて、無理のない創業の仕方を適切にアドバイスしていく必要があると思います。
これからの時代は、仕事と私生活の境目が低くなってきますので、事業も楽しみながら事業者個人が持つリソースを最大限に発揮できるような環境を整えて行く必要があります。


今日もありがとうございます!
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