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個性を活かす社会!

皆さん、おはようございます!
先日、久しぶりに都心に出て感じたのは、いつになくオフィス街を行きかう人が増えていることです。また数か月前の喧騒が戻ってくるかと思うと、少々残念に感じます。それは多くの方々が思っていることであり、きっと新たな生活様式が生まれてくるのでしょう。



規模の経済をを追求することが、唯一、豊かさをもたらすものであるとする幻想は過去のものとなりつつあるように思えます。あらゆる事象を標準化し、経済合理性を追求することが必ずしも私たちの精神的な豊かさをもたらすものではないからです。その様な没個性な社会は、確かに物質文明を進展させましたが、人間を疎外するまでになっています。


これからの社会は、大手企業であっても個々人の個性を活かし、お客様の多様なニーズに応えていく必要があるのではないでしょうか。大量生産大量消費型の社会から、多品種少量生産型の社会へと転換していくものと思います。その様な社会では、規模がすべてに優先されることなく、中小個人事業者であっても大手企業に伍して戦っていけるでしょう。


お客様の琴線に触れるような、ストーリー性のある意味ある商品を提供できれば、それが例え少量しか生産できなくとも、お客様は自らの欲求を満たしたいと思うものでしょう。
中小個人事業者は、大手企業とは異なりそこで営む働き手の個性を色濃く反映しやすい利点があります。個性あふれる価値ある商品がブランドとして受け止められるでしょう。


最近では、EC(=電子商取引)やクラウドファンディングの普及により、中小個人事業者であっても、大手企業の様な販売網を築かなくとも、お客様に商品を届けることができます。事業を営むのに必要な資金繰りや事業マネジメントなどの間接業務が生じますが、その様な煩わしい業務もアウトソーシングすれば商品の企画開発に専念できるでしょう。


いままでの社会では、大手企業の様に事業に必要なすべての機能を自前主義の考え方で内製化するのがあたり前という発想(=だから企業の規模が肥大化してしまう)でしたが、各々の企業が販売網やバックオフィスを重複して抱えることは無駄に思えてなりません。それらの機能は、業界ごと、いや業界を超えてまとめてしまっても良いように思います。


各社の差別化の拠り所は、販売する為の製品やサービスを生産し提供することにあります。これからの社会において、多品種少量生産が求められるのであれば、そこに経営資源を集中投下する必要があるでしょう。多品種少量生産において問わるのは、スケールメリットという「量」ではなく、「質」であることも見逃すわけにはいかないと思います。


そうなると、大手企業といえども、あたかも多くの中小個人事業者が集まったクラスターの様な存在に変容していくのではないかと思います。この点が、いままで大手企業が中小個人事業者を大きく凌駕してきた規模の経済が、必ずしもこれからの社会において必ずしも強みになりえないと思うところです。大手企業においても個性が求められる所以です。


中小個人事業者は、持てる個性を活かして、更にそれを伸長させて商品の企画開発に特化すべきと思います。それを支えるべく、事業を行うのに必要なマネジメント等のサポート機能については、パートナーとの連携を強化していくべきでしょう。その様な社会の到来により、プロシューマー(=生産消費者)の興隆が現実味を帯びてくるものと思います。


今日もありがとうございます!
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