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企業のイノベーション!

皆さん、おはようございます!
最近、仕事で横浜へ行く機会が増えています。自宅のある調布から直線で結べば大した距離ではないのですが、どうしても東京駅か渋谷駅を経由して行かなければなりません。これも都市機能が首都圏を核に張り巡らされているからなのでしょうか。



20世紀までのシンプルにモノやサービスをひたすら提供し続ける産業のあり方も、いまや過去のものとなりつつあります。それでは多様化する消費者のニーズに応えることが難しくなるほど、マーケットでは商品の機能性だけではなく意味性が求められる様になっています。それだけ私たち生活者の価値観が人それぞれ千差万別となっていると言えます。


いまの企業のメカニズムは、単一のモノを大量に供給するスケールメリットを追求する盤石な仕組みとなっているため、その様な市場環境の変化に対して簡単に自らを変革していくことが出来ないジレンマに陥っています。いままでの事業の目的や内容にいつまでもしがみ付くことなく、大胆にイノベーションを惹き起していきたいのが本音でしょう。


その様な中、いままで先端企業に限られていたスタートアップ企業への投資機会の裾野が広がりつつあると感じます。速度が早まる市場環境の中で、変わり行く社会のニーズに素早く応えていくには、やはり小回りの利くスタートアップ企業の方が優れているといえます。その様なスタートアップ企業を資金、経営面から支援しようとする試みです。


人材サービス大手のパソナグループは、地方創生、健康、観光などの幅広い事業テーマにおいて、女性の起業家やスタートアップ企業を支援するため、事業プランのコンテストを始めるそうです。コンテストに選ばれた企業には、グループからの出資を予定している他、専門家からアドバイスを受けられる環境を用意する計画です。


また、西松建設では、建設以外の事業を強化するためスタートアップ企業に5年間で30億円を投資する計画を発表しています。コンセッションなどの枠組みを利用したインフラ運営や再生可能エネルギーといった環境分野などで、快適な住環境を実現するスマートシティなどの新規事業を模索し、建設事業に偏重した事業構成を見直していく計画です。


やはり既存の企業は、従来の事業を遂行して行く為に最良な枠組みとして、ノウハウが蓄積され、それに適した組織がデザインされているため、完成度の高いピラミッド型階層組織の中から自ら新たな事業を生み出していくには限界があるでしょう。そこで働く人々も、事業目的や内容を遂行するのに適した思考回路となってしまっています。


これからの時代の新しい社会の枠組みを捉えていく為には、何事にも捉われない自由でフレキシブルなものの見方が必要です。その為には、同じ様な思考パターンを持つ企業内の働き手同士が議論を重ねたところで、同じ様な発想しか出てこないことは明らかでしょう。やはり、様々なバックボーンを持つ異質な人々の知識交流が不可欠だと思います。


これからの企業は今いる働き手とは全く異なる発想を持つ人財を自らの組織に組み込んでいく必要があるでしょう。その企業文化に同化させてしまう中途採用に留めることなく、同質性の高い企業文化自体を変革していく努力が必要でしょう。その意味では、一定の距離が保てるスタートアップ企業の囲い込みは一つの有効な手段かもしれません。


今日もありがとうございます!
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