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経営改善計画!

皆さん、おはようございます!
若きデザイナーとの話しの中で、経営改善計画を策定する要諦は徹底的に経営者の思いに耳を傾けビジョンや事業計画を描き出すことにあると伝えたところ、数字で表現するかビジュアルで表現するかという違いはありますが、デザインのプロセスと同じだと言われました。



経営改善計画を事業再構築計画という言い方をすることもありますが、要はこれまでの低迷する業績を立て直すために現有の事業資源を活用し、それをこれまでとは異なる観点からとらえ直し、移り変わり行く市場環境に合致するように有機的に再結合することにより、新しいビジネスモデルに改編することにあります。単に生産効率を高める改善とは異なります。


考え得るべき内容としては、その企業や事業の創業時からの歴史的背景を知ることから始まります。もちろん、その企業や事業におかれた現状の業績や取扱商品、取引先などのアウトラインを把握した上での話です。それにより、どうして業績が低迷しているかについて凡その見立てが出ますので、その仮説を一つずつ検証していけば課題が浮かび上がってきます。


それから、今後の企業や事業のあるべき姿を明らかにしていく為には、現経営者がどの様な意志を持って事業を成し遂げたいと考えているかを知る必要があります。企業や事業を脈々と受け継がれた理念に基づいて、後継者が先代の意志を守り抜いていくことも必要ですが、それだけでは情報社会の移り変わりの速い市場環境の変化には付いてはいけないでしょう。


伝統を守りながらも、現経営者の意志を重ね合わせて行く必要があります。それがないと企業や事業に魂を込めることが出来ないばかりか、準拠すべき判断軸を持つことが出来ないでしょう。その様な意志を持たない経営者が実に多いものと思います。なぜその事業を遣りたいかは、先代の意志に拘わることなく経営者個人が生きてきた経験の中にしかありません。


そして、それを実現するためには、それを成し遂げる為に必要なスキルやノウハウなど、自らに出来ることが備わっており、また社会からそれが求められているという使命も味方につけるべきです。その上で揺るぎない経営者の意志を経営理念まで昇華させ、それを受ける形でMVV(=ミッション、ビジョン、バリュー)まで落とし込んでいく必要があるのです。


ここまでのプロセスは、本当にカウンセリングでも行っている様に相手に成り代って相手を理解しようとする傾聴力と理解力が不可欠となります。決して行ってはならないのが、経営者の言うことを鵜呑みにしてしまい、資料作成者の意志が混在してしまうことでしょう。この辺は聴く側に訓練が必要ですし、「経営力再構築型伴走支援」が参考になると思います。


この後は、ビジネスモデルや事業プランを描き出していくプロセスとなりますが、経営者個人のキャリアデザインシートを踏まえて、企業の経営デザインシートが充分に納得できる内容にまで仕上がっていれば、経営者との意見交換を通じながら内容を詰めていくことが可能となります。こちらから考え得る幾通りかのモデルプランを通じて内容を深めて行きます。


私がコーポレートファイナンス出身だから、数値で財務諸表を表現していく様に思われがちですが、それは一番最後の仕上げであり、それ以前にビジネスモデルを描き出していくことが大切なのです。定性的に活字で表現していくより、ビジュアルにポンチ絵や図示化した方がイメージし易いものと考えます。このプロセスを経営デザインと言うのかもしれません。


今日もありがとうござます!
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