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土地有効活用!

皆さん、おはようございます!
そごう・西武売却の件については、どう見ても胡散臭さのみが残ってしまうのは、私だけでしょうか。米ファンドへの売却とはいっても実態はヨドバシカメラに売却する様なものであり、前代見ものの池袋店でのストライキ、イトーヨーカ堂でも従業員を1割削減します。。



ここ数日、不動産ネタが多いのですが、流石にサラリーマン時代の半分をディベロッパーで過ごしたからといって、郷愁に浸っている訳ではなく、ディベロッパー業界も社会の変化の波を捉えて変わり行くことが必要だと感じるからです。また、自分の嗜好としてまちづくりを行う為に生産三要素である土地、資本、労働をバランスよく活用し付加価値を求めたい。


現在、ディベロッパーが行っている主に大規模再開発などを見ていると、どこの財閥系ディベロッパーが開発を行っているかが分からない、誰でも考え付きそうなテナントを誘致するという、大変没個性なまるでメーカーのように規模の経済ばかりを追求する面白みのなさが目につきます。大体が土地を有効活用するということは文化を創るのと同義だと思います。


最初の頃は、ららぽーとはなかなか良く出来た完成度の高い商業施設だと思いましたが、あれを量産して全国展開してては、その価値も目減りしてしまいます。やはり、その地域ちいきに合致したオリジナリティ溢れる施設を創ってこそ、はじめて土地の有効活用が果たされるのであり、その土地上の運営施設からもたらされる収益を高めることが出来るものです。


その点、ディベロッパーではありませんが蔦屋書店(=CCCによる経営)が展開するTサイトシリーズは、生粋のディベロッパーも見習うべき点が多いように思います。蔦屋書店をキーテナントとしているのですが、書籍や雑誌を販売するのみならず、生活シーンに合わせて生活雑貨と書籍を併売するスタイルを採っており、様々な生活カテゴリーが楽しみです。


ここで不動産ディベロッパーと書店チェーンでは業態が異なるからあたり前と考えた方もいらっしゃると思います。しかし、これからのディベロッパーは土地や建物といった不動産の中身をどう有効活用するかによって、社会やその地域に暮らす人々から共感を覚える関係でなければならないでしょう。全国津々浦々存在する施設を展開してもやがて飽きられます。


でも誰がディベロッパーは土地や建物の権利調整をして都市計画に合致した建物を容積率を最大限活用し切って巨艦ハードウエアを造ることが目的であると定義づけたのでしょうか。いま時代の要請は、その様な摩天楼の様な煌びやかな高層建築物を建設し存在感を増すことではなく、いかにこの地球を傷めず持続可能な地域経済の生態系を育むかが問われてます。


その為には、代替の利かない地域固有性の強い土地の立地について、その歴史性を分断することなく社会の変遷を踏まえて、人々の暮らしに最も相応しいと考えられる活用方法(=ソフトウエア)を創出することがディベロッパーの責務だと思います。それを度外視して不動産金融などの資本の論理のみで物事を判断しだしているディベロッパーに危惧しています。


それこそ不動産事業というものは、10~20年以上もの超長期にわたり事業を耕し続ける地道な商売です。それを短期の利鞘を抜く発想で商売をしていては、社会が荒廃するだけです。そもそも生産の三要素である土地、資本、労働を活用する事業は、公益性が高い事業であることを忘れてはなりません。ディベロッパーは、全ての要素を活用する事業なのです。


今日もありがとうござます!
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