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経営デザインシート!

皆さん、おはようございます!
昨日、久し振りにサイクリング車に乗ったせいか、背中、大腿部、上腕部が筋肉痛で心地よい痛みがあります。自転車と身体とが一体化してたというより、跨った自転車に振り回されていた感じでしたが、昔取った杵柄ではありませんが正しい自転車の乗り方だった様です。



経営デザインシートをご存知でしょうか。普段、事業を再構築したい中小企業のお客様に対して活用していますが、元々はモノからコト化するビジネス環境に合せ事業をリデザインすることを目的として首相官邸肝入りで発案され、経済産業省が公表している異色のツールが経営デザインシートです。この書式は中小企業に関わらず個人でも使用できると思います。


「社会・経済環境が、安定的なモノの供給が市場を牽引する20世紀型から、体験や共感を求めるユーザの多様な価値観が市場を牽引する21世紀型へと変化する中、経営の牽引力の源泉となる知財が果たす役割は増大しています。企業がユーザの多様な価値観に訴求するためには、価値創造のメカニズムを機動的・継続的にデザインしてイノベーションを創出する


こと、そのために知財が価値創造のメカニズムにおいて果たす役割を的確に評価することが期待されます。」これが経営デザインシートを活用する目的を示した、首相官邸から公表されている説明の全文です。ポイントは経済のソフト化が進む中で、消費者の需要に応えるためには知財など知的資産を拠り所として、新しい価値ある商品を提供する必要があります。


私も日頃感じているのですが、これまでの経済社会というものは、ピラミッド型階層構造の下、産業も企業もひたすら効率良くモノづくりをすることに傾注してきました。中小企業だって例外ではありません。しかし、それは経済が右肩上がりに進むことを前提としたものであり、それが足下から揺らいでいることは、私のみならず皆さんも実感しているでしょう。


かと言って、これまでのモノを供給する経済が消費者の欲求を満たしてきたかというと、必ずしもそうでなく、供給側の都合から最大公約数的に必要最低限の商品を供給していた訳です。益々、消費者の欲求が多様化する中で、企業は必ずしも消費者の欲求に応えられていない状況を捉え、もっと知的資産を活かして多様な価値ある商品を創出する必要があります。


それを探り当てるためのツールとして経営デザインシートが考えられています。大きくは紙面の右側にこれからのありたい事業の姿を記載し、左側に現状の姿を記載してそのギャップを比較します。そして、下部に現状からありた今後の姿に移行する為に行わなければならない事業に欠ける機能や要素をどうやって埋めて行くかを考えるという構成になっています。


事業を捉える際に、誰にどの様な価値を提供するのかを出発点として、その際に必要な事業の資源、特に知的資産を活用してどの様なビジネスモデルを描き、その価値を提供するのかを将来の事業、および現状の事業について行い比較することになります。なんでもないあたり前と言えばあたり前の書式ですが、敢えて時間を取り可視化することに意味があります。


私はこれを中小企業の役職員個人にも行っています。それは、企業の存在意義やビジョンと同じように、個々人の人生の目的やキャリアデザインを予め明確にする必要があると考えるからです。自分に出来る能力を活用して、それをどの様に社会に役立てて行くかという、生きるために必要な基本的部分を時々棚卸しをして可視化することが大切と考えるからです。


今日もありがとうございます!
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