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「生産の3要素」を考える!

皆さん、おはようございます!
千葉県は大多喜町にあるMitosaya薬草園蒸留所に行ってきました。もと植物園であった小高い里山に、それら薬草を活かした様々なテイストのウイスキーやウオッカを精製する蒸留所を設置しています。自然からの小さな発見を形にすることも大切なことでしょう。



経済学において生産要素とは、財やサービスの生産に用いられる本源的な要素であり、一般的に「土地」「労働」「資本」を生産の3要素であると言われています。現代社会がこれだけモノやサービスで溢れていますと、その本源的な要素が見え難くなりとても新鮮に感じられます。経営資源を構成する人、物、金、情報といった4つの要素に目を奪われがちです。


この生産の3要素を掘り下げますと、カール・ポランニーの「大転換」において、市場経済と生産要素の関係について論じられていることに行きあたります。市場経済は本来は商品ではない「労働(=人間)」「土地(=自然)」「資本」を商品化し、人間の生活を破壊すると述べられていることについてです。土地や自然は「大地」と読み替えても良いでしょう。


ちょうど現代において、労働を肉体的労働力としてのそれではなく、精神的労働力としてこれからの新しい事業や商品を創出しながら将来の社会を築き上げて行く存在として「ヒューマンキャピタル」と認識し始めていることと一致します。この人間が持つ能力を資本として捉えた経済学の概念は、費消して消失しないばかりか付加的に経済価値を高める存在です。


また、土地についてを商品として不動産と捉えがちですが、そこに内包する天然資源にまで含めて考えますと、自然界に広がる雄大な大地と受け止めたくなります。現代の市場経済がこの大地を乱開発してしまい、私たち人間の存続すら危ぶまれる様に受け止められているのは、偶然の出来事ではないでしょう。この生産の3要素のバランスを欠いた結果でしょう。


これからの社会を考える上で大切なことは、この大地、人間、資本の各々をどの様な概念で捉え直すかということがスタートになると思います。その上で、各々の要素をどう関連づけるか考えるべきなのでしょう。その中で資本というものは、人類が市場経済を発展させる上で編み出した、後天的な擬制資本ということができ、間接的に捉えてみても良いでしょう。


直観的に思うのは、この地球上の人間が地球という大地と対峙し、相互に作用しあうことにより、結果的に資本が生み出され利用されることでしょう。人間と大地との相互作用において、人間が自然界に対して奢ることなく畏怖の念をもって対峙することが大切なんだと思います。所詮は人間も、その自然界の中で育まれ自然循環サイクルに組み込まれる存在です。


その事を肝に銘じ、いま一度、人間が大地からの恵みを得てどの様に糧を得て行くかという原点に立ち戻り、現代の「仕事」を捉え直しみても良いでしょう。如何に現代人が会社という組織に捉われており、標準的に専門特化された自らの役割(=組織の歯車)と化しているかを感じることでしょう。もっと溢れんばかりの野性味を持って糧を得ても良いでしょう。


高い給料を貰うことが目的ではなく、如何に自身が満足できる糧を得るか、自分の個性を見極めてその方法を探し抜くことが求められているのでしょう。昔の良き時代に立ち戻るのではなく、行き過ぎた現代社会の軌道を修正していくことが私たちに課せられた社会人としての義務でしょう。人間として勇ましくこの大地に立ち、広義の資本を獲得する野性味です。


今日もありがとうございます!
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