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新しい社会を実現す為の労働市場改革!

皆さん、おはようございます!
大手企業ならいざ知らず、中小の経営トップたる者は、やはり財務数値ばかりをマネジメントしているだけでは足りず、本業に関わる事業の采配を振れなければならないと思います。その為には、自らが事業を通して社会に対してどの様な思いを実現すべきかが問われます。



政府は新しい資本主義実現会議で労働市場改革の具体策について本格的な議論を始めているようです。なぜ新しい資本主義を実現するために労働市場改革が必要なのでしょう。政府は成長産業への労働移動を促すことが新しい資本主義を実現するために必要と考えているようです。確かにそれだけでも大変であり、必要なことだと思いますが充分ではないでしょう。


現在の資本主義の課題は、企業セクターがこれまで規模の経済を追求する大量生産型ビジネスモデルを唯一無二のビジネスモデルとして信じて疑わない所にあると思います。それは偶
々、社会にモノが不足する時代に製品単価を引き下げることが需要を創造し生活者の便益にも通じると考えられてきたのですが、そのモノが充足してしまった社会では通用しません。


成長することのみが企業に課せられた命題であると言わんばかりに、企業組織における業務の標準化を通じた効率化は遣り尽くしてしまい、現在では資本効率を最大限に高めることにより株価を高めようとする企業価値経営が蔓延ってしまってます。本来、企業成長というものは、シンプルに社会が求めるものを事業を通じ提供するものであることを忘れています。


これまでは工場の生産設備が唯一の社会や生活者に便益を提供する源泉であったのですが、これからは情報社会に移行しつつあることが明らかなように、情報ソフトウエアをはじめとする人的資本が源泉となります。それらを活用して、どの様に社会が必要とする課題を解決して利便性の高いサービスを提供するかに比重が移り変わりつつあることは見て取れます。


その意味では、単純に考えてメーカーに勤める人財を情報産業に円滑に移動させることも大切だと思います。その為には人財のリスキリング(=学び直し)を通して能力開発することが不可欠になります。また企業サイドとしてもジョブ型雇用を導入すれば、人財を受け入れやすくなるでしょうし、逆に人財の離職についても寛容に対応することが必要になります。


であるのですが、今の社会に欠けているものは国民各々が将来に対してどの様な「夢」を描くかであり、その夢の総和として明るい未来が切り開かれていくものでしょう。戦後間もなくの高度経済成長期を振り返ってみれば、人々がモノの豊かさを追求すべく夢を描き額に汗して頑張ったからこそ、精神的にも充足し豊かな社会を実現することが出来たと思います。


それではモノが満たされた飽食の時代において、人々は何が満たされれば精神的な豊かさを享受できるのでしょう。それはマズローの五段階欲求説ではりませんが、「自己実現欲求」が満たされた時に豊かさを感じる時代に移行していると見てます。それは差し詰め、暮らしの大部分の時間を仕事に費やしてますので、仕事を通して自己実現することだと思います。


自分の個性を生かし仕事を通して社会に貢献した時にそれが最大になるのでしょう。その為には、仕事を通して何を実現しようとするか自らのライフデザインを明確にする必要があります。そこが高度成長期を掻い潜った方々と、現在社会を支える人々の大きな違いだと受け止めます。先行きが不透明な時代であるからこそ、自らの思いを描き出す必要があります。


今日もありがとうございます!
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